前節までの対戦成績ゴール期待値

相模原さんは前節奈良戦。ビルドアップが安定し主導権を握り、FKからDF水口選手が先制。戦型上ウいてしまう奈良さんのアンカーに対する守備も途中修正しほぼパーフェクトな前半。後半選手交代でダブルボランチに変更し、FW西田選手の推進力で攻勢にでる奈良さんの攻勢に後手に回り、69分に失点。選手交代でカウンターに勝機を探るものの勢いにのる奈良さんを止められずアディショナルタイムに西田選手のゴールで敗戦。3連勝とはならなかった。

パスソナー・パスネットワーク得失点パターン

望月重良さんが立ち上げたSC相模原にDeNAが筆頭株主となった23年シーズン。チームの刷新となったが、大手資本にありがちなネームヴァリューのある選手を呼ぶのではなく、戸田和幸監督と3年契約を締結し、躍動感かつ組織的なフットボールを構築してきた。前半戦は結果が伴わなかったものの、夏のウインドーで岩上・瀬沼選手という経験のある選手を含め6人が加入。着実な成長を記しさらなる進化を感じさせる後半戦となっている。

攻撃スタッツ - 前田 泰良攻撃スタッツ - 西山 拓実

11月頭の牧山選手の負傷から、中盤で重要な役割を担っている両選手。セットプレーでも右足の前田選手と左足の西山選手が担当する。今節は後半開始からの岩手の強度を上げたプレスの時間以外は相模原さんがボールを持つ展開が想定されるが、前田選手がどれだけ高いポジションでボールを持てるか、増田というボールをもって落ち着かせる事のできる選手がいないが、中盤3枚が攻撃においてどう躍動するか。

攻撃スタッツ - 橋本 陸ヒートマップ - 橋本 陸

3バック同士の対戦という事もあり、両WBの所での個人戦がカギを握る。橋本選手の左足のクロスは精度が高くチャンスとなる。岩手は新保選手が出場停止明け。前節は左に西選手を置いて、保持の所でのセッションで何とかやりくりしたが、どの選手を使うか見てみよう。

岩手としては上がったWBの裏を突いてカウンターという展開が多くなるだろう。相模原さんのビルドアップ、相手の出方を見ての戸田監督とピッチ上の選手の修正力を考えれば、現状ではそこにしか勝機は見いだせない。

この試合をスタンドから見る事になる増田選手は、ピッチ上での光景に何を想うだろうか。