第2節の振り返りです。今回はDAZNでの観戦。


そして、試合前からアビスパが「今季初の勝点3を取るならここだろう」と思っておりました。監督交代をしてまだ発展途上の清水なら、まだまだ付け入る隙が大いにあるだろうと思っていたのが1つ。開幕からのリーグ戦の日程を見た場合、ホーム開催は1節:名古屋戦、3節:横浜FM戦、5節:鹿島戦と見るからに厳しそうな相手が続きますが、一方アウェイ開催は2節:清水戦、4節:徳島戦、6節:鳥栖戦。常に相手のほうが上回っているという前提ではありますが、アウェイゲームでどれだけ勝点を持ち帰れるかが肝になると考えていたのが1つです。


という前置きがありつつ、タイトルの通り「勝点3が取りたかったゲーム」となります。よく追い付いて貴重な勝点1だったじゃないか、という反応が大半を占めるとは思いますが、勝てる可能性が割とあった試合だと感じました。そして、そういう試合で勝点3を取れないと、今季のJ1残留は厳しくなると思っています。


では、スタッツを。1節の名古屋戦と比較して、明らかにアビが主導権を握れる、やりたいことを表現している時間が多かったです。裏を返せば、それだけ開幕戦の名古屋戦は何もできなかった印象が残ったというわけですね。昨季のJ2でも平均のボール支配率は20位で43.4%(Football LAB - アビスパ福岡2020シーズンサマリー)だった福岡が支配率で上回りました。基本的にはカウンターを軸に持つチームなので、ボールを持たせられたという受け取り方もできますが、そもそも自分たちよりも強いチームと対戦した中で、結果として枠内シュート数で相手を上回っていることはポジティブに捉えたいですね。名古屋戦はシュートまで持ち込める回数が後半までほぼゼロでしたので…。

基本スタッツ基本スタッツ


パスソナーも一応比較。左が名古屋戦、右が清水戦。

一見ほとんど変わらないようにも思えるが、グティは名古屋戦フル出場で清水戦は前半しか出ていないことを思えば、最終ラインでボールを持つ回数が明らかに異なった。2戦ともにフル出場のグローリさん、エミル、志知くんがそれぞれ清水戦ではパス数が増え、攻撃力が特長のエミルを介するネットワークが増え、太くなっていることは、福岡のやりたいことが名古屋戦よりやれた、という感覚を裏付けるものではないかと思う。

※前節も思いましたが、チームの中心は常に前寛之であるというのが分かりやすくていいですね。誰が見てもボールを展開する上でのハブになっているのは一目瞭然だと思いますが。

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク


失点シーンを振り返れば、1点目はカルリーニョス ジュニオの素晴らしいシュートを褒めるべきだと思いますし、2点目はミスから生まれたもの。非常にもったいない2失点でした。もったいない失点をした中でも、どうにか勝点1を取れたのは本当に良かったのですが、やはり勝点3が取りたかったゲームと評するべきかなと思います。


最後に、前節よりもグローリさんのらしさが発揮できていたのが良かったですね。今季も累積警告で出場停止になる試合が数試合あると思いますが、J1でも十分にやれそう。グティは名古屋戦と同様にやはりアジリティーの高い選手たちの動きに苦労している印象で、ハーフタイムに交代となりました。残念ながら次節は先発変更になるかもしれません。


次節はホームで横浜FM戦。クオリティーの高い選手を多く抱えるチームなので、非常に恐怖ではありますが、楽しみです。