今回は現地観戦です。触れたいポイントは以下の通り

  1. 改善されているように見えた試合中のコミュニケーション
  2. 狙い通りの1stクォーター。勝点取るならこれしかなかったのでは
  3. とその代償
  4. 決して悲観する試合ではない


1.改善されているように見えた試合中のコミュニケーション

フォーメーション図

予想通り、このゲームではグティが先発から外れて宮がスタメンに入りました。

その宮は積極的に声を出し、周囲とコミュニケーションを図るシーンが目立ちます。また、この試合では明確に守備での狙いがあったことが予想され、キャプテンの前を中心にそれぞれ守備のすり合わせを行うようなシーンが特に前半は多かった。ポジティブです。


2.狙い通りの1stクォーター。勝点取るならこれしかなかったのでは

前後半をさらに飲水タイムの前後で分け、バスケと同じく4クォーター制と考えるならば、アビスパの1stクォーターは狙い通りだったと思います。

横浜FMのビルドアップの流れを把握した上で、狙いどころを定めたハイプレスでボールを奪い取る。もちろん華麗に剥がされるシーンもありましたが、アグレッシブにガツガツとプレッシャーを掛けてくるアビスパの守備を横浜FMが嫌がっているような印象は受けました。ただ、アビスパとしては、ここで先制点を奪いたかった。これに尽きます。

飲水タイムを挟んだ2ndクォーターでは、アビスパが守備の狙いどころとしていたポイントを外すような形でパスが展開され、横浜FMが修正を施した印象を持ちました。それでも、何とか耐えながら前半はこのままスコアレス、あわよくばどんな形であれ先制点が入れば…と思っていました。ただ、残念ながら前半38分にペナルティエリア内でのハンドからPK。戦力差を考えれば上出来な前半を過ごしたアビスパにとって痛恨の失点となりました。

守備スタッツ - 山岸 祐也守備スタッツ - フアンマ デルガド

守備スタッツ - 田邉 草民守備スタッツ - 金森 健志守備スタッツ - 前 寛之守備スタッツ - 重廣 卓也

前線からの守備に奔走した2トップとサイドハーフ、そして勢いを持ったプレッシャーでガツンとボールを奪い取るダブルボランチ


3.とその代償

ただ、その代償は大きい。しかも、先制点を取れていればまだしも、PKで先制点を奪われる展開。前半からアグレッシブにプレッシャーを掛け続けた面々は当然ながら疲労が蓄積する。加えて横浜FMはそのアグレッシブな守備に対して適応し、いなせるチーム。

ゴール期待値

アビスパのゴール期待値の変動が前半の約25分あたりから60分過ぎまでほぼ停滞しているが、後半開始~15分間くらいは体感としてもそんな感じの凪タイムだった。後半17分に小池龍太のゴールで2点目を奪われるわけだが、失点シーンの少し前からサイドハーフの金森や前線で走りまくっていた山岸など明らかに足が重くなって、プレッシャーを掛けられなくなっている様子が見られていた。1つずつ守備がズレていくような感覚。インテンシティーが落ちるというやつだ。これは早く手を打って再び強度を高めないと、と思って見ていると、隙を見逃さずにズドンとミドルを決めてくるあたり、さすがに感服するしかなかった。


4.決して悲観する試合ではない

その後は後半26分の3枚替えで再びインテンシティーを高めたこと、後半29分にセットプレーからカウエがゴールを決めたことが重なり、再びアビが息を吹き返して同点を目指してアグレッシブに戦うも、後半45分に水沼宏太のクロス→前田大然のヘディングと完璧なゴールが決まり、万事休す。1-3で敗戦となりました。


ただ、力の差を見せつけられた名古屋戦、自信をつけた清水戦、そして今回の横浜FM戦。清水戦が大きかったのか、開幕戦のようなチグハグ感はなくなり、チームとしてのやりたいことが意志統一されているような感覚はポジティブに捉えています。


まぁ上位を狙っているチームは、そんなに簡単に勝点は取らせてくれないですね。笑

というわけで次節の徳島戦は大事になります。同じ昇格組として勝点を奪いたいところ、、がんばりましょう。


※今日のポイント

アビスパでの初ゴールを決めたカウエ。試合後ピッチを1周して挨拶をする間もずっとグローリさんと試合について会話しているように見えた。熱心。

攻撃スタッツ - カウエ