連続的に投稿しているが、機械的に処理しているだけですので気にしないでください。
ショートカウンター、ロングカウンター、敵陣ポゼッション、自陣ポゼッション、左サイド攻撃、右サイド攻撃、中央攻撃とレビューしてきました。7つのまとめをさせていただきます。
いつものことながらFootball LAB(https://www.football-lab.jp/)さんからデータを拝借しました。チームスタイル指標(https://www.football-lab.jp/pages/team_style/)はURLから確認して下さい。
まとめとして、今までレビューに掲載した相関係数を一覧表にしました。まずは指数、シュート率、ゴール率です。
オレンジのセルは相関係数0.7以上、黄色のセルは0.4~0.7です。指数とシュート率の相関係数には0.4以上の指標はありません。最大でも0.16です。無相関といってもいいでしょう。これについては、指数は回数、シュート率は割合ということに関係しています。シュート率がシュート数だったら、相関係数が大きくなると思いますが、あくまで割合ですので、基本的には、指数が大きくなってもシュート率は変わらないということになります。最も相関係数が大きいロングカウンターについては、若干ですが(本当に若干)、ロングカウンター回数が増えるとシュート率が高くなる傾向(ほんのわずかですが)があります。
次は指数とゴール率の関係です。自陣ポゼッションのみ0.49という比較的大きな相関係数が出ています。自陣ポゼッション回数が多くなればなるほどゴール率が高くなるということになります。他の指標はほぼ無相関になります。これも指数とシュート率の関係と同様です。
次はシュート率とゴール率の関係です。こちらは指数とは違い、両方とも割合ということになります。最も相関係数が大きいのは中央攻撃で0.76、次はロングカウンターで0.72です。この二つの指標が強い相関関係にあります。中央攻撃のシュート率が高くなればなるほどゴール率が高くなります。ロングカウンターのシュート率が高くなればなるほどゴール率が高くなります。シュート率が高いチームはゴールが決まる。シュート率が低いチームはゴールが決まらないということです。ショートカウンター、自陣ポゼッション、左サイド攻撃は中央攻撃やロングカウンターほどではありませんが、正の相関関係にあります。右サイド攻撃は弱い相関関係、敵陣ポゼッションにあってはほぼ無相関ということになります。敵陣ポゼッションにおけるゴール率はシュート率の影響をあまり受けないということになります。
次はこちらです。
こちらは指数とドリブル使用率から24km/h以上の走行一人当たりの平均距離までの相関係数になります。黄色のセルは0.4~0.7、緑色のセルは-0.7~-1.0、黄緑色のセルは-0.4~-0.7になります。
まず気づくのが、左サイド攻撃。ほとんどが黄緑色になっています。負の相関関係にあります。ドリブルをしない方が指数が高くなる、ロングパスを使用しない方が指数が高くなる、空中戦を使用しない方が指数が高くなる、以下省略。左サイドからどのように攻撃すればいいのでしょうか?誰か教えて下さい。敵陣ポゼッションも同様です。この二つは攻撃そのものが上手くいっていないのでしょう。唯一正の相関関係にあるのがショートカウンターとロングパス使用率で、相関係数が0.51です。ショートカウンター攻撃において、ロングパスを使用すればするほどショートカウンター攻撃回数が増えるという関係です。ボールを奪ったら前方へパス、という絵がおぼろげながら浮かびます。他の攻撃方法はほぼ無相関に近く、指数と指標の関係が上手く浮かび上がりませんでした。
次はシュート率です。
黄色のセルは相関係数が0.4~0.7です。ロングカウンターにおいてはドリブル使用率が高まるとシュート率が高くなります。また24km/h以上の走行平均人数が多くなるとシュート率が高くなります。敵陣ポゼッションではコンビネーションを使うとシュート率が高くなります。自陣ポゼッションではドリブルを使用したりコンビネーションを使用するとシュート率が高くなります。左サイド攻撃ではコンビネーションを使用するとシュート率が高くなります。中央攻撃では21km/h以上の走行一人当たりの平均距離が長くなるとシュート率が高くなります。また24km/h以上の走行平均人数が多くなるとシュート率が高くなります。右サイド攻撃ではコンビネーションを使用するとシュート率が高くなります。左右両方とも、コンビネーションを使用するのが有効みたいです。指標の中ではコンビネーションがかなり有効で、7つの攻撃方法の内4つの攻撃で正の相関関係にあります。サッカーはチームプレイです。コンビネーションは大事ですね。
逆にロングパス、空中戦、21km/h以上の走行平均人数、24km/h以上の走行一人当たりの平均距離の4つの指標は有効な数字が得られませんでした。
シュート率を高くするためには何をすればよいのか、リーグの傾向が見て取れます。でも大事なのは次のゴール率です。シュートを打てばいいのではありません。ゴールを奪ってなんぼの世界がサッカー界です。
黄色のセルは相関係数が0.4~0.7、黄緑色のセルは相関係数が-0.4~-0.7です。0.7以上の強い正の相関関係、-0.7以下の強い負の相関関係にあるものはありませんでした。
ショートカウンターでは空中戦使用率、24km/h以上の走行一人当たりの平均距離が相関関係にあります。空中戦使用率は、シュート率では無相関に近かったのですが、ゴール率では一変します。ショートカウンターにおいては空中戦使用率が高くなればなるほどゴール率が高くなります。24km/h以上の走行一人当たりの平均距離ということから、走りこむ場面が想像できます。相手チームの守備が整っていない状況で、走りこんだ味方選手にクロスを上げゴールを奪う、そんな場面が浮かびます。自陣ポゼッションではドリブル使用率、コンビネーション使用率と正の相関関係にあります。中央攻撃では21km/h以上の走行平均人数、21km/h以上の走行一人当たりの平均距離、24km/h以上の走行平均人数と正の相関関係にあります。中央攻撃では走力が大事です。中央攻撃はカウンターと違い速攻も遅攻も存在します。中央攻撃を成功させるためにはスピードが大事だということが分かります。ロングパス使用率と空中戦使用率の相関係数はマイナスということから、強引にこじ開けようとしても難しいことが分かります。右サイド攻撃ではコンビネーション使用率と正の相関関係にあります。コンビネーションを使用することでゴール率が高くなります。ロングカウンターと左サイド攻撃では正の相関関係にある指標はありませんでした。ロングカウンターと左サイド攻撃はシュート率では正の相関関係を示す指標がありましたが、ゴール率では相関係数が小さくなってしまいました。それだけゴールを奪うことの難しさを示しているのでしょう。
こうしてまとめると比較しやすく、理解がしやすい。上手く傾向が出た指標や攻撃がある一方で、傾向が上手く出なかった指標や攻撃もありました。また別の角度から分析してみます。これにてチームスタイル指標はお終いです(たぶん)。
「ショートカウンター」の巻
https://sporteria.jp/blog/yagoto-10/6719615842830520321
「ロングカウンター」の巻
https://sporteria.jp/blog/yagoto-10/6720498639560511489
「敵陣ポゼッション」の巻
https://sporteria.jp/blog/yagoto-10/6723038626952777729
「自陣ポゼッション」の巻
https://sporteria.jp/blog/yagoto-10/6725921314504183809
「左サイド攻撃」の巻
https://sporteria.jp/blog/yagoto-10/6730803711817289729
「右サイド攻撃」の巻
https://sporteria.jp/blog/yagoto-10/6730996973169545217)
「中央攻撃」の巻
https://sporteria.jp/blog/yagoto-10/6731053797272981505
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