2023シーズンの名古屋グランパスは夏以降失速してしまった。

原因は多々あるとは思うが、様々なメディアによると、マテウス選手の移籍が最も大きな原因であるとする傾向が強い。

そこでマテウス選手の移籍前後の数値を確認して見ようと思う。

マテウス選手は第21節まで出場しているため、第1節~第21節・第22節~第34節に分類し比較していく。


筆者の主観であるが、マテウス選手在籍時は、マテウス・ユンカー・永井のスリートップによるカウンター攻撃が主たる攻撃であったと思う。

マテウス選手移籍以降は、カウンター攻撃が影を潜めたように感じている。



1回当たりの攻撃時間は、名古屋は11.2秒から13.9秒に増えている(有意差有り)。

1回当たりの攻撃時間は絶対的な数字のため、相手の攻撃時間で割る。そうすることで相対的な1回当たりの攻撃時間が見えてくる。

計算後、可視化したのが下図である。

~21節は相手の74.9%の時間で攻撃していた。もちろん早々に失敗した攻撃も含まれているが。

22節~は相手の91.8%の時間で攻撃し、ほぼ同等の数字になっている。


名古屋のシュートCBPの変化を計算した。

有意差こそ認められなかったが、シュートCBPは大きく落ち込んでいる。逆にいうと~21節における攻撃すなわち短時間の攻撃は相手の脅威になっていたのではないかと推測できる。


名古屋の攻撃を抑えるためには、カウンター攻撃を減らす必要があり、そのためには名古屋にボールを保持させることが重要であると考える。実際各種コメントでも同様なことが記載されていたことを記憶している。


以下、関連する各種データをあげておく。


名古屋のパス本数は増えている。



1回当たりの攻撃時間が増えているため、攻撃回数は減っている。



よって、攻撃1回当たりのパス本数は増えている。



パス本数が増えると、ボール保持率は高くなる。



どの辺りでボールを保持しているかというと、自陣である。終盤は自陣ポゼッション指数が上昇している。自陣でボールを持たされているのではないかと推測できる。



ポジションごとのCBPを確認するとよく分かる。CBだけの抜粋であるが、パスCBPが有意に増え、よって攻撃CBPが有意に増えた。パスを出すだけではなく、パスレシーブCBPも有意に増えた。後ろに重心がかかっていることがよく分かる。



ロングカウンター指数に大きな変化はないように見える。試合ごとのロングカウンターシュート率やロングカウンターゴール率が不明ではあるが、シュート数や得点数が減っているからロングカウンターシュート率やロングカウンターゴール率も下降しているのではないかと推測できる。



以上、第22節以降名古屋の意図通りには進まなかったのではないかと思う。

いつもの通りFootball LABさんからデータを拝借しました。