全国高校サッカー選手権も終了し、メジャーなサッカー大会がない影響からか、ブログの投稿数が少ない気がします。SPORTERIAを管理してくれているスタッフのためにも投稿したいと思います。


Football LABさんにはCBP(チャンスビルディングポイント)という指標があります。2020シーズンJ1リーグには468名のフィールドプレイヤーが出場しました。468名は、少ない選手で1試合、フル出場だと34試合に出場し、延べ出場選手は9,777選手になります。Football LABさんには、このようなデータがありますので、9,777選手の個々のCBPを使い、CBPの相関係数を計算しました。結果は下記の通りです。

攻撃CBPとパスCBP、クロスCBP、ドリブルCBP、パスレシーブCBPとの相関係数は高いです。それは当たり前です。シュートCBP、ゴールCBPも含めて攻撃CBPの下位項目だから。注目したのはパスCBPとパスレシーブCBPの相関関係です。係数は〇がついている0.66です。それなりに強い相関関係にあります。

パスCBPの値が高い選手は下記の通りです。

1位はイニエスタ(神戸)選手、イメージ通りです。2位ティーラトン(横浜FM)選手、3位家長(川崎F)選手と続きます。黄色のセルについては後ほど。


パスレシーブCBPの値が高い選手は下記の通りです。

1位は家長選手、2位マルコス ジュニオール(横浜FM)選手、3位イニエスタ選手と続きます。家長選手とイニエスタ選手はパスCBP、パスレシーブCBPともに3位以内に入っています。レベル高すぎです。

黄色のセルは、パスCBP、パスレシーブCBPともに30位以内に入った選手です。パスを受けパスを出す、そんな選手たちです。当たり前のように感じますが、パスを受けるだけの選手やパスを出すだけの選手も存在します。パスを受けパスを出すということはボールが回るということです。人間の身体で例えると血液を循環させる心臓みたいな感じでしょうか。

マルコス ジュニオール選手、イニエスタ選手、江坂(柏)選手とそうそうたるメンバーですし、イメージ通りです。チームの中心として活躍しています。小池(横浜FM)選手、原川(鳥栖)選手は勉強不足でよく分かりませんが、数字を見ると素晴らしい選手であることが分かります。小池選手は出場時間を増やしたいですね。

最後に川崎Fです。家長選手、田中選手、大島選手、三笘選手の4名がパスCBP、パスレシーブCBPともに30位以内にランクされました。川崎Fには4つの心臓があるといっても過言ではないでしょう。パスがよく回るわけです。

パスを出すだけでなく、パスを受ける技術を持った選手のお話でした。


毎度のことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。