データがいっぱいありますので、集計して投稿させていただきます。パスCBP:ゴールキーパー(GK)の巻です。パスを出すのはフィールドプレイヤーだけではありません。GKもパスを出します。Football LABさんのデータにはGKのパスCBPもありますので集計しました。GKの出場選手数は少ないため、今回は出場時間で区切ることなく、全員を対象にしました。選手別に集計したのが下表になります。


出場時間に大きな差があるため、1分当たりのパスCBPを計算し、更に偏差値を求めました。1位は前川(神戸)選手で、1分当たりのパスCBPは0.00731で、数字が小さすぎてよく分かりません。そこで偏差値の登場です。偏差値は70.6です。第2位は飯倉(神戸)選手、3位は吉丸(神戸)選手と続きます。なんと神戸が1,2,3位を独占です。4位は高木(大分)選手、5位はムン キョンゴン(大分)選手で、大分の選手が続きました。6名が偏差値60を超えています。逆に偏差値40以下は4名です。我が名古屋のランゲラック選手も含まれます。この表を見ると、チームによってかなり差があるような気がします。そこでチーム別に集計し直しました。

1位は神戸で偏差値71.3、2位は大分で偏差値69.6です。この2チームが群を抜いています。逆に18位は川崎F、17位は名古屋。このように集計すると、各チームのGKの使い方も見えてきます。大分や鳥栖が上位に来るのは、筆者としては意外な気がしました。横浜FMの出場時間は何度計算しても3,059分になり、他チームよりも1分少ないです。誤差の範囲内と解釈しました。

また各チームによってこれだけ差があると仮説が生じます。GKのパスCBPが高いチームは、GKからゲームを組み立てたり、GKも含めてボールポゼッションをしたりするのではないか。ということで、GKの1分当たりのパスCBPと1試合平均ボール支配率、1試合平均パス本数との相関係数を求めました。結果は下表の通りです。

1試合平均ボール支配率との相関係数は0.52、1試合平均パス本数との相関係数は0.41でした。まあまあ係数は高いです。GKのパスCBPが高いチームは、GKも含めてボール支配率を高めたり、GKを含めてパスをつなげる傾向が強いのでしょう。

簡単な内容ですが報告させていただきます。


いつものことながらFootball LABさんからデータを拝借させていただきました。