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「ドリブルCBPの巻」において、右サイドよりも左サイドの方がドリブルCBPが大きいと結論付けました。今回はドリブルCBP以外の指標も含めて、左右の比較をします。

右サイドと左サイドの定義として、右サイドのポジションはFootball LABさんのデータ中のRSB、RWB、RSHの3ポジションの合計、左サイドはLSB、LWB、LSHの3ポジションの合計になります。2020シーズンの右サイド、左サイドの各指標の平均は下記の通りです。右サイドと左サイドの選手は同数の1,008名でした。サッカーのフォーメーションはシンメトリーが基本のようです。

黄色のセルは他サイドを上回っている指標です。数だけで言えば、右サイドが6、左サイドが3であり、右サイドが優勢です。

単に平均を比較しても状況が見えてきませんので、t検定を実施しました。結果は下表の通りです。

黄色のセルが有意差が認められた指標です。クロスCBPとドリブルCBPです。クロスCBPは右サイドが優勢、ドリブルCBPは左サイド優勢です。右サイドはクロスで攻め、左サイドはドリブルで攻めるというリーグの傾向が見て取れます。有意差が認められなかった指標の内、シュートCBPのP値は0.0957で、他の指標よりもP値が低いです。シュートCBPは左サイドが優勢です。このことから、有意差は認められなかったものの、左サイドはドリブルからカットインしシュートに持ち込むという図式が見て取れます。ということは左サイドでドリブルを仕掛ける選手は右利きが多いのかもしれません。まあ右利きが多いのは左サイドでドリブルを仕掛けるJリーガーだけでなく、人類共通ですが。「ドリブルCBPの巻」で左サイドのドリブルCBPが高いことが判明した際に、左サイドから攻めて右サイドで守るのかなとも考えましたが、そうではないようです。奪取Pも守備Pも有意差が認められなかったから。守備の指標には、サイドの違いによる有意差は認められませんでした。

前述したように、右利きの選手が多いことにより、左サイドはドリブル、右サイドはクロスということであれば、この現象は2020シーズンだけのもではなくなります。そこで2019シーズンも調べました。2019シーズンのアタッキングサイド別の各指標の平均は各通りです。

右サイドの出場選手は延べ936名、左サイドの延べ出場選手は937名であり、ほぼ同数です。やはりサッカーはシンメトリーですね。そして計算結果も、2020シーズンと少々異なります。ドリブルCBPはやはり左サイド優勢ですが、クロスCBPは右サイドではなく、わずかではありますが左サイド優勢です。

2019シーズンの各指標のt検定結果は下記の通りです。

有意差が認められたのはドリブルCBP、奪取Pです。ドリブルCBPは、やはり左サイド優勢です。ただP値は2020シーズンの約9倍です。2020シーズンの方がドリブルCBPのサイド差は大きいと言えるでしょう。クロスCBPの有意差はありません。奪取Pは右サイド優勢です。左サイドからドリブルで攻め、右サイドでボールを奪う、そんな構図が見て取れます。2020シーズンとは違います。

「右利きが多いから」、ものの見事に外れてしまいました、残念です。指標の値が変化するのは、やはり戦術の変化や出場する選手の特徴による方が大きいと思われます。右利きだけでは説明できませんし、サッカーはそんな浅いものではありません。

右サイドと左サイドの違いでした。


いつものことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。