いつもと違いサッカーくじトータルサイト「トトワン」さんからデータを拝借しました。

https://www.totoone.jp/blog/datawatch/timezone.php?kind=1

こちらの時間帯別得点を使いました。

上図のJ1リーグ全体を集計したのが下表になります。

前半も後半も尻上がりに得点が増えているようです。

グラフ化したのが下図になります。

やはり、前後半ともに尻上がりに得点が増えています。

こういったグラフは、何かに似ています。

そうです。タイトルに記載した通り心理テスト「内田クレペリン検査」の結果に似ています。内田クレペリン検査の画像は下記の通りです。

印字されている数字を足して、一の位のみを記入していく心理テストです。心理学科出身の筆者も学生時代によくやりました。入社試験で使用されることもありますから、一度はやったことがある方もいるのではないでしょうか。内田クレペリン検査も途中で休憩が入ります。サッカーのハーフタイムに似ていますね。

下図は再掲です。

この前後半別得点を内田クレペリン検査的に視ます。

内田クレペリン検査では以下の5つの特性から性格や行動を見ていきます。

  1. 発動性:ものごとへのとりかかりや環境への順応に関する特性
  2. 柔軟性:気分の変化やものごとへの対応の柔軟さに関する特性
  3. 敏感性:内面の敏感さや感受性に関する特性
  4. 耐抗性:ものごとに取り組む粘り強さやこだわりに関する特性
  5. 回復性:疲労からの回復や持久性に関する特性

発動性からです。試合には慎重に入るように見えます。試合という環境へ順応するのに時間がかかっているように見えます。

今回は特に耐抗性(ものごとに取り組む粘り強さやこだわりに関する特性)の部分が強く出ています。

・長所:粘り強い・意思をつらぬく・頑張りがきく

 粘り強く、ブレずに、あきらめずに頑張ることで、時間の経過とともに良い成果が出ていると解釈できます。

・短所:自分のやり方にこだわる・むきになる・強引

 短所は長所の反対になります。長所のようなやり方で成功した場合、その成功体験にこだわりすぎて失敗することもあります。融通が利かない場合、その傾向が顕著に現れます。

回復性も見て取れます。特に持久性が強いです。耐抗性にもつながりますが、コツコツとやり続ける姿勢が見え、結果に結びついています。

下図は、上図を守備側から見た前後半別失点になります。前後半ともに、時間が進むごとに失点が増えています。

この前後半別失点を内田クレペリン検査的に視ると下記の通りになります。

発動性からです。守備の方が、試合という環境へ順応するのが早いようです。

また守備側も、特に耐抗性(ものごとに取り組む粘り強さやこだわりに関する特性)の部分が強く出ています。

・長所:無理をしない・あっさりとした・こだわらない

・短所:粘り強さに欠ける・妥協的・へこたれやすい

こういった傾向があり、攻撃と比較すると耐抗性が弱く、時間が進むごとに失点が増えることになります。尻上がりに結果を出す攻撃に対して抗うことが出来ていません。

回復性からは、持久性が落ちていることが分かります。モチベーションやコンディションの低下が見て取れます。チームの戦術として、守備側よりも攻撃側の選手を交代させリフレッシュさせる傾向があると推測できます。守備側の選手のコンディションが相対的に落ちます。

内田クレペリン検査的に攻撃と守備を比較すると、攻撃側の方が耐抗性が強いです。選手交代による影響も強いと思いますが、心理的に言えば、モチベーション(動機付け)が強いように思われます。交代してピッチに入った選手もモチベーションは高いはずです。そのため心理面の影響が強く出て、上記の結果に結びつくのだろうと推測できます。守備側のモチベーション(コンディションも含めて)を高める方策が必要かと思います。環境順応としては守備側に分がありますが、慎重に試合に入るという側面もあります。

今回はJ1リーグ全体を集計し考察しました。チームごとに集計すれば、チームごとのおもしろい結果が出るかもしれませんね。