いつものことながらFootball LABさんからデータを拝借した。データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB[フットボールラボ] (football-lab.jp)

対象とした試合は、J1リーグにおける2020シーズンは全試合、2021シーズンは5/28までに終了した試合である。グラフで表した数字は1チーム1試合当たりの平均である。

下記グラフは2020,2021シーズンのパス本数である。

2021シーズンの方がパス本数は少ない。

次は総走行距離である。

2021シーズンの方が総走行距離が長い。約1,500m伸びている。

次はスプリント回数である。

2021シーズンの方がスプリント回数は多い。約10回増えている。

次からは、ボール支配率と絡めて見て行こう。データの中には、ボール支配率が不明なデータもあり、グラフの右端に記載されている。ここは無視することとする。

まずはボール支配率別パス本数である。

ボール支配率が高くなればパス本数が増えることは周知の事実である。ここではシーズン比較をする。ボール支配率が高くなると2020シーズンと比べて、2021シーズンの方がパス本数が少ないことが分かる。

次は総走行距離である。

先ほど、2021シーズンの方が総走行距離が長くなったと前述したが、特に長くなったのはボール支配率55%以上である。ボール支配率55%以上であれば、相手チームのボール支配率は45%以下になる。グラフ上のボール支配率45%未満の総走行距離も長くなっている。相手チームが走れば、当然走る必要が生じる。よってグラフの両端の総走行距離が長くなっている。ちなみにボール支配率45~55未満の変化は小さい。

次はスプリント回数である。

シーズン比較すると、グラフの両端のスプリント回数が増えている。ボール支配率別の総走行距離と傾向は同じである。

以上をまとめると、2020シーズンはパスを回すことでボール支配率を高めていたが、2021シーズンはパスだけでなく総走行距離やスプリントの走力を含めてボール支配率を高めていると推測できる。ボールポゼッションはハイブリッド型に進化している。


参考までに各チームのグラフを掲載しておきます。

C大阪


FC東京


G大阪


浦和


横浜FC


横浜FM


広島


札幌


鹿島


湘南


神戸


清水


仙台


川崎F


大分


鳥栖



名古屋