いつものことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。
今回使用するデータはチームスタイル指標です。
Football LABさんから下記のデータを頂きました。
上記データをクラスター分析し、樹形図にすると下図の通りになります。
赤線を引いた通り、20チームを4つのクラスターに分類しました。
クラスター別チーム名は下記の通りです。
クラスターごとにチームスタイル指標の重心を計算すると下記の通りになります。
60以上の値のセルをピンク色にしました。これをもとにクラスター名を命名すると、クラスター1:非特徴型、クラスター2:カウンター型、クラスター3:自陣ポゼッション型、クラスター4:敵陣ポゼッション型になります。クラスター4において左サイド攻撃と右サイド攻撃も60以上の値になっていますが、クラスター命名に当たっては、分かりやすさを優先し、敢えて無視しました。
上記のクラスターをもとに、クラスター別平均獲得勝点を下記の通り算出しました。
「平均×1.1」以上の値のセルをピンクにしました。平均ではなく「平均×1.1」にしたのは差がついたことを分かりやすくするためです。
上表から、相手のクラスターとの相性がありそうなことが分かります。最も優勢なのは敵陣ポゼッション型です。川崎F、横浜FM、広島が該当します。最終順位は川崎Fが1位、横浜FMが2位でしたね。うなずけます。以下、自陣ポゼッション型、カウンター型、非特徴型と続きます。もう少しバラけるのかと思いましたが、ものの見事に別れました。
黄色のセルは同じクラスター同士の対戦です。「平均×1.1」以上にはなっていません。平均に回帰するように見え、差がつきにくいことが分かります。少し差がついている敵陣ポゼッション同士の対戦については、クラスター内のチーム数が少ないことに加え、力量の差がそのまま結果に結びついたのかなと感じます。
チームの完成度を無視して、結果としてのチームスタイル指標をもとに計算しました。チームスタイル指標ではなくチームスタイル「志向」やチームスタイル完成度を数値化できれば、更に興味深い知見が得られそうです。
まとめ
チームスタイル指標からクラスターを作り相性を調べました。相性はあるようです。
コメント(3)
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SPORTERIAスタッフ
2021/12/29 11:52
いつも勉強になります!
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ぴくしー
2022/1/5 19:59
SPORTERIAスタッフ様コメントありがとうございます。"敵陣ポゼッション"同士の勝点が低いのは、チーム数が少ない&引き分けが多かったのかもしれません?→調べたら6試合中4試合が引分でした。おっしゃる通り、チーム数が少なく引分が多いという結果です。
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ぴくしー
2022/1/5 20:02
また、クラスタ4に広島が入っているのは非常に興味深い…🤔→クラスター分析上、川崎Fに一番近いのが広島ということが意外で、私も興味深いと感じています。
クラスタ同士の対戦相性、面白いですね。
やはりある程度攻撃の形が作れないとスタイルの数値が伸びないので、"非特徴型"はどのクラスタとでも苦戦を強いられているイメージですね。
"敵陣ポゼッション"同士の勝点が低いのは、チーム数が少ない&引き分けが多かったのかもしれません?(勝敗がつくと勝点3+0=3、引き分けだと勝点1+1=2なので)
また、クラスタ4に広島が入っているのは非常に興味深い…🤔