「逆にFWのタックルラインが低くても失点が少ないチーム(名古屋、神戸など)は後ろ&GKのパフォーマンスが高そうですね!」とのコメントをいただきましたので調べました。


チーム別ポジション別の守備Pです。

神戸・・・・CF、RSBが相手の攻撃を阻止しています。『FWのタックルラインが高い=FWの選手が相手ボールホルダーにアタックできている』とのコメントもいただきましたが、神戸に関しては、FWのタックルラインが低くても、「FWが相手ボールホルダーにアタックできている」ということになります。

名古屋・・・・LSH、RSH、CH、LSB、RSB、CBが相手の攻撃を阻止しています。『逆にFWのタックルラインが低くても失点が少ないチーム(名古屋、神戸など)は後ろ&GKのパフォーマンスが高そうですね!』→頂いたコメントの通り、名古屋は後ろの選手のパフォーマンスが高いです。

湘南・・・・CF、OHの値が非常に大きいです。FWのタックルラインは平均的ですが、FWのタックルラインに対してDFのタックルラインが高いことが特徴です。狭い間隔の中でCF、OHが前からプレスに行っているようです。LWB、RWBの値も大きいです。チーム順位(16位)に比べて失点(41点)が少ないです。


チーム別ポジション別奪取Pです。

神戸・・・・CF、LSB、RSBの値が高く、ボールを奪い自チームの攻撃につなげています。

名古屋・・・・CF、LSH、RSH、CH、LSB、RSB、CBの値が高く、ボールを奪い自チームの攻撃に結びつけています。WBはいませんので、OHを除き全ポジションの値が高いということになります。失点が少ないだけでなく、攻撃にもつないでいることがわかります。

湘南・・・・守備Pと同様です。


チーム別ゴールキーパー指標です。

神戸・・・・軒並み平均的な値です。

名古屋・・・・奪取P、守備Pの値が大きいです。ランゲラック選手の活躍から、セーブPの値が大きいと推測しましたが、意外と小さな値でした。守備機会が少なかったのかも知れません。


結論

「逆にFWのタックルラインが低くても失点が少ないチーム(名古屋、神戸など)は後ろ&GKのパフォーマンスが高そうですね!」

→名古屋・・・・コメントの通り。

→神戸・・・・そうでもない。



次は相関係数を計算しました。各チームの戦術は無視して、全チームのポジション別の守備P・奪取Pを計算し、タックルライン等との相関係数を計算しました。絶対値で0.7以上の強い相関がある項目はありませんでした。絶対値で0.4~0.7の相関は緑色にしました。

FWのタックルラインが高いほど、CHの守備Pが下がる。

MFのタックルラインが高いほどCB・CFの守備Pが下がり、CFの奪取Pが下がる。

DFのタックルラインが高いほどCH・LSB・LSH・RSB・RSHの守備Pが下がり、CF・LSH・RSB・RSHの奪取Pが下がる。反対にDFのタックルラインが高いほど、CB・LWB・OH・RWBの奪取Pが上がる。


FWとMFのタックルラインの差が大きくなるほど(間が開くという意味)、CHの守備Pが下がる。

FWとDFのタックルラインの差が大きくなるほど、LWB・OH・RWBの守備Pが下がり、LWB・OH・RWBの奪取Pが下がる。反対にFWとDFのタックルラインの差が大きくなるほど、RSBの奪取Pが上がる。

MFとDFのタックルラインの差が大きくなるほど、LWB・OH・RWBの守備Pが下がり、CB・LWB・OH・RWBの奪取Pが下がる。反対にMFとDFのタックルラインの差が大きくなるほど、LSB・RSB・RSHの守備Pが上がり、LSB・LSH・RSB・RSHの奪取Pが上がる。


MF/FW割合が大きくなるほど、CHの守備Pが上がる。

DF/FW割合が大きくなるほど、LSB・LSH・RSB・RSHの守備Pが下がり、LSB・LSH・RSB・RSHの奪取Pが下がる。反対にDF/FW割合が大きくなるほど、LWB・OH・RWBの守備Pが上がり、CB・LWB・OH・RWBの奪取Pが上がる。

DF/MF割合が大きくなるほど、LSB・LSH・RSB・RSHの守備Pが下がり、LSB・LSH・RSB・RSHの奪取Pが下がる。反対にDF/MF割合が大きくなるほど、LWB・OH・RWBの奪取Pが上がり、CB・LWB・OH・RWBの奪取Pが上がる。


ポジション別にまとめると下表の通りになります。

コメントは省略しますが、ポジションにより傾向が読み取れます。また左右のポジションでシンメトリーも見られます。



取り敢えず、今回はここまで。

いつものことながらFootball LABさんから、またELGOLAZOさんからもデータを拝借しました。