いつものことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。今回はRSB(右サイドバック)です。攻撃と守備の指標を散布図にします。

攻撃指標:攻撃CBP+パスレシーブCBP+シュートCBP+ゴールCBP

守備指標:奪取P+守備P

選手一人当たりの平均を算出し下記の通り散布図にしました。右下に近似直線と決定係数を掲載しました。

決定係数R二乗は0.0764であり非常に小さいです。x係数は1.0922ですので、攻撃指標が大きくなれば守備指標も大きくなるという関係になります(非常に弱いですが)。散布図上で、守備がすごい選手を一人確認できます。

次は19試合以上出場(38試合の半分という意味)選手のみで同じことをやります。対象は下表の選手です。比較対象としてRSBの平均も入れました。出場時間で区切りたかったのですが、使用しているBIの調子が悪く、試合数で区切ることにしました。

19試合以上出場したRSBは9選手でした。意外に少ないです。WB(ウイングバック)を採用しているチームもありますからこのような結果になるのでしょう。

上表を散布図にすると下図の通りになります。

小池(横浜FM)選手、山根(川崎F)選手、常本(鹿島)選手が目立っています。小池選手は攻撃の指標が高く、山根選手と常本選手は守備の指標が高いです。山根選手は3人の中では中間に位置し、攻撃の指標、守備の指標ともに高い位置にいます。この3選手よりも攻撃の指標や守備の指標が高い選手もいますが、出場試合数が少なくチームへの貢献度は低いと考えられます。サッカー選手としては試合に出場することは最低限のノルマだと筆者は考えています。

決定係数R二乗は0.1273であり小さく、相関関係は弱いです。x係数は0.6877であり、RSB全体で計算した1.0922よりも小さくなりました。19試合以上出場した選手は、全RSBと比較すると攻撃の指標が高いことを意味しています。実際に19試合以上出場選手と19試合未満出場選手の平均を計算すると下記の通りになりました。

「攻撃÷守備」、「(19試合)以上÷(19試合)未満」を計算すると、相対的に19試合以上出場選手の攻撃指標が高いことが分かります。RSBといえども攻撃に貢献していることが分かります。多くの試合に出場することでチームプレイとして連携が取れ、攻撃に貢献しているのでしょう。xの係数はマイナスになるのではないかと予測していましたが、予測に反してプラスになりました。攻撃か守備かという二元論的?なことを考えていましたが、攻撃も守備も求められていることがあらためて分かりました。