毎度のことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。

対象データは2022シーズンJ1リーグです。

下表の通り、チームごとに自チーム守備P平均、自チーム奪取P平均、相手パスCBP平均、相手クロスCBP平均、相手ドリブルCBP平均を算出しました。今回は自チームの守備と相手の攻撃の関係を見ることが目的です。


次に各項目ごとに相関係数を算出しました。

赤色のセルは相関係数が絶対値で0.7以上です。

自チーム守備P平均と自チーム奪取P平均が-0.73、自チーム守備P平均と相手パスCBP平均が0.83です。


自チーム守備P平均と自チーム奪取P平均の散布図は下図の通りです。

負の相関関係です。守備Pが大きくなると奪取Pは小さくなります。相反する指標となり、両方の値を同時に大きくさせるのは困難なようです。


次は自チーム守備P平均と相手パスCBP平均です。

正の相関関係です。相手パスCBPが大きくなると自チーム守備Pが大きくなります。相手に攻め込まれないと値が大きくなりません。守備Pが大きくなるということは、相手に攻め込まれているということを意味します。


次に自チーム奪取P平均と相手パスCBP平均です。上記の2つよりも相関係数は小さいですが比較のため掲載します。

負の相関関係です。相手パスCBPが大きくなると自チーム奪取Pが小さくなります。自チーム奪取Pが大きくなると相手パスCBPは小さくなります。このことから奪取Pは守備力の高さを表していると言えます。


あらためて下表を見てみます。

青色で強調したセルは自チーム奪取P平均と相手チームの各CBP平均との相関係数です。全て負の相関です。自チーム守備P平均は全て正の相関関係です。

以上から、守備力の高さを評価するには奪取Pの方が適していると思います。


簡単ですが以上です。