毎度のことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。

2022シーズン湘南が対象です。

どの数値データが勝ちに結びつくのかを調べました。

下記項目の通り勝点を含む22項目のローデータを使い因子分析を実施しました。

因子分析結果は下記の通りです。

詳細な考察は省きます。

勝点は因子2において最も因子負荷量が大きく-0.587です。因子2において因子負荷量が大きいのは、パス、ボール支配率、スローイン、攻撃回数です。勝点のみ、符号がマイナスになっていますので注意が必要です。

パスが多くなると勝点が減り、パスが少なくなると勝点が増えるということです。ボール支配率、スローイン、攻撃回数も同様になります。


勝点別のパス、ボール支配率、スローイン、攻撃回数を下記の通りグラフ化しました。

このような項目が勝点に結びついています。


次に湘南の相手チームについて因子分析を実施しました。

結果は下記の通りです。

勝点の因子負荷量は因子1において0.615となり最大となっています。因子1で因子負荷量が大きいのはシュート、チャンス構築率、枠内シュートです。こちらは全て符号がプラスになっています。


相手チームのシュート、チャンス構築率、枠内シュートの勝点別グラフは下記の通りです。


簡単にまとめると、

湘南は相手チームよりもボール支配率が小さくなっても(攻撃回数が少なくなっても)問題はない。

相手チームに枠内シュートを打たせない、シュートを打たせない、チャンスを作らせない守備が出来れば勝つチャンスが生まれる。



湘南のチームスタイル指標は「ショートカウンター」に代表されるが、今回の因子分析では有効な数字は得られなかった。一番上の表で因子2におけるスプリント因子負荷量-0.292に兆候が少し見いだせたくらいである。スプリントに関しては、攻撃時スプリントと守備時スプリントと分けて数字を公表してくれると分析がしやすくなると思う。