SPORTERIAさんに下図のデータがあるので少し調べてみました。

上図を見ると一目で走行距離とスプリント回数に相関関係がありそうなことが分かります。


そこで、いつものことながらFootball LABさんからデータを拝借し相関分析を行いました。

対象は2022シーズンJ1リーグ全試合です。

なお、ここからスプリント回数と走行距離は、Football LABさんに記載されている通りスプリントと総走行距離と記載します。

スプリントと総走行距離の関係を下図の通り全試合を散布図にしました。

図の右上に回帰直線の数式、決定係数(R二乗)、相関係数(R)を記載しました。

相関係数は0.633であり、0.7には届かないものの強い相関関係にあることが分かります。

スプリントが多いと総走行距離が長くなるということです。


次はチーム別の相関係数(スプリント・総走行距離)を算出しました。結果は下表の通りです。

相関係数(スプリント・総走行距離)が大きい順に並べました。最も大きいのは京都で0.82です。非常に強い相関関係にあります。最も小さいのは磐田でした。

京都はスプリントと総走行距離の関係が安定していると言えます。磐田はスプリントが多いにもかかわらず総走行距離が短かったり、逆にスプリントが少ないにもかかわらず総走行距離が長かったりと安定していないようです。


この相関係数(スプリント・総走行距離)が”何か”と関係があるのではないかとの仮説を立て、下表の55項目との相関係数を求めました。

絶対値で0.4以上の相関関係にあるのは失点(-0.50)と退場(-0.47)でした。

退場はめったに起こらない事象のため、相関係数(スプリント・総走行距離)と失点(1試合当たり平均)を下記の通り散布図にしました。

図の右上に回帰直線の数式、決定係数(R二乗)、相関係数(R)を記載しました。

相関係数は-0.497であり、弱いながらも相関関係にあることが分かります。符号はマイナスですので負の相関関係です。相関係数(スプリント・総走行距離)が大きいほど失点が少なく、相関係数(スプリント・総走行距離)が小さいほど失点が増えるという関係です。


スプリントと総走行距離の安定性(バランスの良さ?)は失点に影響しているようです。

もう眠いので、今日はここまで。