毎度のことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。
下記チームスタイル指標は一部抜粋です。数値が大きい3チームのセルをピンク色にしてあります。
敵陣ポゼッション、自陣ポゼッションともに新潟が高いことが分かります。
あまり新潟のデータを見たことがないため、見ることにしました。
どうやら新潟はボール支配率がキーになりそうですので、ボール支配率のデータを見て行きます。
第13節までの新潟のボール支配率と攻撃CBPを表にしました。
この数値をもとに下記の通り散布図を作成しました。
ボール支配率と攻撃CBPとは正の相関関係にあります。相関係数は0.68、決定係数は0.46です。ボール支配率が高くなるほど攻撃CBPが高くなるという関係です。
次はボール支配率と守備Pです。
この数値をもとに下記の通り散布図を作成しました。
ボール支配率と守備Pとは負の相関関係にあります。相関係数は-0.71、決定係数は0.50です。ボール支配率が高くなるほど守備Pが低くなります。守備機会が減っているのでしょう。
ということは、新潟のボール支配率は相手チームの攻撃にも何か影響を与えていると予測できます。
新潟ボール支配率と相手攻撃CBPを表にしました。
この数値をもとに下記の通り散布図を作成しました。
新潟ボール支配率と相手攻撃CBPとは負の相関関係にあります。相関係数は-0.94、決定係数は0.89です。非常に強い関係です。新潟ボール支配率が高くなるほど相手攻撃CBPが低くなります。新潟がボールを支配することで、相手の攻撃を抑えているということです。
新潟ボール支配率が50%辺りで、相手攻撃CBPに差が出ているようですので、平均値を求めます。
新潟ボール支配率50%未満の時の相手攻撃CBP平均は22.93、新潟ボール支配率50%以上の時の相手攻撃CBP平均は11.64でした。新潟ボール支配率50%を境に、平均値ではありますが相手攻撃CBPは半減しています。F検定後のt検定では、p値は1.461×10のマイナス7乗という小さな値になり、1%水準で有意差有りという結果でした。ボール支配率によって相手攻撃CBPが大きく変わります。
「新潟ボール支配率-新潟攻撃CBP」、「新潟ボール支配率-新潟守備P」、「新潟ボール支配率-相手攻撃CBP」の内、「新潟ボール支配率-相手攻撃CBP」が最も相関係数が高い結果でした。この3つを比較すると相手攻撃CBPに対して最も影響が強いです。
「攻撃は最大の防御」、まさに新潟のためにある言葉のようです。
簡単ですが、以上で終わります。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2023/5/22 13:48
興味深い分析ありがとうございます📊
相関関係の中であえて基準線から離れているところをみると、「新潟ボール支配率と相手攻撃CBP」の名古屋が上に離れていますね。
ボール支配率が低くてもチャンスを作れていたのかなというところで、それもまた名古屋の強みが出ているデータかなと思いました💡