毎度のことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。

2023年6月20日(火)現在、リーグサマリー:2023 J1 ショートカウンター (チームスタイル指標) | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB (football-lab.jp)

に掲載されているチームスタイル指標の指数を使いクラスター分析し、各チームの攻撃志向を分類しました。


指数の一覧は下記の通りです。


上表の数値を使いクラスター分析をしました。結果の樹形図は下図の通りです。

樹形図の通り、4つのクラスターに分類するのが適当と思われます。一目で、広島が突出していることが分かります。


分類し、計算したクラスターの重心は下記の通りです。

赤色のセルは指数が55を超える数値を示しています。なお指数とは偏差値のことです。

攻撃回数が多いと偏差値が高くなるという関係です。

●広島

広島が突出していることが分かります。セットプレーの数値が高く、サイド別に見ても、左サイド・中央攻撃・右サイドともに高く、特に左サイドの数値が高いです。ポゼッションよりもカウンター攻撃を志向し、カウンターの中でもショートカウンターを志向していることが分かります。

●名古屋・神戸・鹿島・札幌・福岡・京都・湘南・柏のクラスター

このクラスターはカウンター志向のクラスターです。ショートもロングも同等の数値です。ポゼッションは敵陣・自陣ともに値が非常に小さいです。サイド別では大きな特徴はありませんが、右サイド攻撃の志向が少し強そうです。

●横浜FM・浦和・川崎F・新潟・G大阪のクラスター

サイド別では中央攻撃の志向が強く、カウンターよりもポゼッション攻撃を志向しています。ポゼッションでは、敵陣ポゼッションの方が数値が高いのが特徴です。

●C大阪・鳥栖・FC東京・横浜FCのクラスター

赤色のセルがなく、偏差値55を超える攻撃がないことが特徴です。自陣ポゼッションは54.5であり比較的大きな値です。これは志向して自陣ポゼッションしているのではなく、押し込められて、若しくは敵陣までビルドアップが出来ず、結果的に自陣ポゼッションになっているのではないかと推測できます。


以上、簡単ですが、クラスター分析を使い各チームの攻撃志向を分類し、特徴をまとめました。