京都について調べてみました。

毎度のことながらFootball LABさんからデータを拝借しました。

使用したのは2023シーズンJ1リーグ25節までのデータです。


Football LABさんにある指標(チャンスビルディングポイントやスタッツ等)から、勝ち、引分、負けごとに平均値を算出し、勝ちと負けの有意差検定を行いました。


有意差が認められた指標の内、パス本数とボールポゼッションに着目しました。結果は下記の通りです。

勝ち試合よりも、負け試合の方がパス本数が多い。

パス本数が増えるとボール支配率が高まるので、勝ち試合よりも負け試合の方がボール支配率は高い。

F検定後のt検定(p値)は1%を大きく下回っています。

非常に特徴的なことだと思います。


負け試合の方が、パス本数が多くなりボール支配率が高くなる。

ここから仮説が立てられます。

仮説1:京都は負けている状態から攻勢に出ている。

仮説2:京都は単にボールを持たされている。

以上について、分かる範囲で検証します。


負け試合だけを対象にして、時間帯別の得点差推移とポゼッションを表にしました。

得点差推移は15分終了時の得点差、30分終了時の得点差、前半終了時の得点差、省略して、試合終了時の得点差です。

これを見る限り、あくまで平均ではありますが、京都は負け試合の時は15分終了時から相手にリードを奪われていることが分かります。そして逆転することなく試合終了を迎えています。あくまで平均です。

実際のデータを見ると、一時的に同点になることはあっても逆転したケースはありません。あくまで対象は負け試合です。

またポゼッションは推移ではなくそれぞれの時間帯でのポゼッションです。時間が経過するごとにポゼッションは高くなっていますので、累計をとっても傾向は同じです。

そして相関係数は-0.98になりました。得点差があるほどポゼッションが高くなるということです。

下記の通りグラフにしました。

時間が経過するごとに得点差は広がり、ポゼッションが高くなることが一目でわかります。

負の相関関係にあることもよく分かります。


次は負け試合のポゼッションとシュート数を求めました。平均値を表にしました。

ポゼッションが高くなるほど、シュート数が多くなるのであれば、京都は攻勢に出ていることになります。

76-90の時間帯では2.5本のシュートを打っていますが、相関係数は0.36であり、相関があるとは言えない数値になりました。

ポゼッションが高いほどシュート本数が多いとは言えず、ポゼッションをもとに攻勢に出ているとは言えません。


次は負け試合の時間帯別平均得点とポゼッションです。

相関係数は0.19であり、ほぼ無相関といって良いと思われます。ポゼッションの高さは得点にはほぼ影響はないようです。

こちらからも、ポゼッションをもとに攻勢に出ているとは言えません。


次はチームスタイル指標です。今回はパス本数やポゼッションを調べていますので関連するチームスタイル指標を使います。

こちらの数字は9/3現在Football LABさんに掲載されていた数値です。

まずは自陣ポゼッションです。

京都の指数は下から2番目の37です。ゴール率とシュート率は少し高めのようです。

指数とゴール率をかけた数値を載せました。平均0.59に対して、京都は0.44でした。ゴール率が高いといっても元々の指数が低いため、結果としてのゴール数も少ないようです。

ということから、京都の自陣ポゼッション攻撃はあまり有効ではないと思われます。


次は敵陣ポゼッションです。

京都の指数は最も低い39でした。シュート率は2番目に高いのですが、ゴール率は0.00%。恐らく1点も取っていないのでしょう。

敵陣ポゼッションも、自陣ポゼッション同様有効ではないようです。


まとめると、京都がポゼッションによる攻撃をしてもゴールには結びつかない。よって京都にボールを持たせても怖くないということになる。


以上から

仮説1:京都は負けている状態から攻勢に出ている。

仮説2:京都は単にボールを持たされている。

について、仮説1の可能性は低く、仮説2を支持した方が適切と思われる。


以上で終わります。