こんなのを出していきます。


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毎度のことながら、Football LABさんからデータを拝借しました。

対象は2023シーズンJ1リーグです。

下記の514項目における各チームの平均値を算出し、相関分析を行いました。

同じ名称の項目もありますが、自チーム側から見た数値と相手チーム側から見た数値がありますので別項目ということになります。

字が小さくて読みにくいとは思いますがご了承ください。


514項目の相関分析結果は非常に多いため、おもしろそうな結果のみを出していきます。


「順位」という項目側から見ると、相関係数が高い(|0.7|以上)項目として、失点(0.83)、勝点(-0.98)、相手ゴールCBP(0.77)、相手46-60ゴール(0.72)、失点30m未満パス(0.74)がでました。

なお順位は1位の方が20位よりも成績が良いため、勝点との相関関係は負の相関関係になり、相関係数も-0.98というようにマイナスの値になります。また相手46-60ゴールというのは46分~60分(後半0~15分)の相手チームの得点ということです。これも順位との相関ですので、相手46-60ゴール(0.72)は、相手チームの得点が少ないと順位が良くなるということになります。


今回取り上げるのは失点(30m未満のパスから)と順位です。

失点(30m未満のパスから)が少ないと順位が良くなり、反対に失点(30m未満のパスから)が多くなると順位が悪くなります。

相関係数は0.74であり強い相関関係です。

他の失点パターンと順位との相関係数は下記の通りです。

相関係数は失点(30m未満のパスから)がずば抜けて高いです。

30m未満のパスを出される守備をするチームは失点が多くなり順位を下げます。ここの守備が上手くいっているチームは失点が少なくなり、順位を上げます。

ボール保持者やボール受け者に対するプレスの強弱が、失点(30m未満のパスから)に大きく影響しているのではないかと思います。

KAGIやハイプレスの指標と失点(30m未満のパスから)はほぼ無相関に近いです。よってピッチ全体というよりも自陣ゴールに近い場所という局地的なところでのボール保持者やボール受け者に対するプレスの強弱(パスを出させない、パスを受けさせない)ということになるかと推測できます。この局地的な場所の数値データは持っていませんので、これ以上の詳細分析はできません。


以上で終わります。