勝てて良かった…本当に良かった。
試合終了とともに込みあがってきたのは
格別な喜びというよりは
安堵の気持ちでした。
0-1から逆転に成功するも
直後の失点で2-2の同点に。
なかなかダメージの大きな失点だった
と思いますがそこから勝ち越しゴール
を決め、勝利を収められた。
本当にほっとしました。
さて、肝心の試合の内容についてですが
実際の試合を見て
このブログを読んでくれている方に
一つ質問があります。
この試合のなかで
「マリノスが流れを引き寄せた要因」
って何だと思いますか?
人それぞれいろいろな考えや見方が
あると思いますが多くの方が
「後半18分に天野、水沼、オナイウ
を投入した選手交代」
を挙げると思います。
結果的にこの3選手が得点に絡み
0-1のビハインドから結果的に試合を
ひっくり返すことができました。
そこで今回はこの3選手一人ひとりの
プレーを振り返りながら
攻撃の部分において
何を意識していたのかを
考えていきたいと思います。
では、まずはこの選手から…
帰ってきた頼れる男。
2得点を挙げたあまじゅんです。
マリノスは選手交代によって
システムを4-4-2に変更。
天野は左CHのポジションに入りました
投入直後からスペースを探しながら
ボールを受け、繋ぎ、相手の隙を
探っている様子が見られました。
時には右サイドにも顔を出しながら
短い時間のなかでも広範囲に
動き回っていたことが
ボールタッチ位置にも表れています。
前節の浦和戦とは異なり
この日はハーフスペースの深い位置まで
入り込むことはせず、サイドから早めの
タイミングでクロスを挙げることを
意識していたように思えました。
最初のゴールもこの形からでしたが
ゴールを決める前、決めた後にも
同様のクロスを蹴っていたので
ここは明確に狙っていたと思います。
サイド深くまで侵入すればゴールには
近くなりますが
その分、相手のDFラインが下がり
ゴール前のスペースを
埋められてしまいます。
全体が下がって
初めからスペースを埋めてしまう
守備的なチームもありますが
この日の湘南は中盤でマリノスに
自由にプレーをさせないよう
DFラインを高めに設定し
ゴール前にはスペースがありました。
スペースを埋められる前に使う
というのは相手を観察した上での
良い判断だったと思います。
逆転ゴールとなった2点目も
相手をかわすなかで
バランスを崩しながらも
シュートまで持ち込んだ
好プレーでした。
継続して取り組んでいる
体幹トレーニングの成果でしょうか。
試合後の本人のコメントからも
「より攻撃的にゴールに絡むプレーを」
という意識はベルギーから戻ってきて
かなり高まっているようです。
お次はこの選手…
持ち味の精度の高いキックで
勝ち越しゴールを演出した水沼。
あれ、マリノスにデブライネいたっけ
と勘違いするほどの
素晴らしいクロスでした。笑
それまで右WGに入っていた
仲川とは違い
中央寄りのポジションを取る
時間帯が多く
天野と同様にハーフスペースを
崩しのポイントと意識し
チャンスにはなりませんでしたが
スルーパス、ワンツーなど
裏のスペースを狙っている中で
あの場面が訪れます。
ボールを受けてターンした時点では
体が外側に向いていたので
湘南のDFはクロスを蹴ってくるとは
思わなかったのでしょう。
反応が遅れていました。
これ以上ないほどのポイントに
ボールを届けたキックは見事でした。
最後は勝ち越しゴールを決めたオナイウ。
投入されたときは
エジガルとツートップを組み
最前線ではなく少し下がって
主に相手の中盤のラインと
DFラインの間で
ボールを引き出す動きをしてから
ゴール前に入っていく動きが
見られました。
狙いとしては
・ゴールに向かうための繋ぎの
部分に関わる
(システム変更により中盤の人数が
1人減ったので)
・最初からゴール前にいるより
少し遅れたタイミングで
入ってくることによって
相手がマークにつきづらくなる
といったところでしょうか。
自身がボールに触って
繋ぎの部分に関わることは
あまりなかったと思いますが
ボールを受けなくても相手の注意を
引くことはできていたと思います。
その後、大津の投入により
システムを4-2-3-1に戻し
オナイウはワントップに。
より中央に位置取るようになってから
あのゴールが生まれました。
試合を見返していて気付きましたが
水沼がターンした瞬間
オナイウは手を上げてボールを
呼び込んでいるんですね。
(水沼からは見えていない
と思いますが…)
クロスが来ることを
しっかり感じ取って
相手より早く動き出し
ドンピシャのヘディング。
水沼とオナイウが同じイメージを
描けた素晴らしいゴールでした。
はい!
ということで、今回は流れを変えた
3選手に注目してみました。
天野の攻撃への強い意識
水沼の高いクロス精度
オナイウのヘディング
それぞれ持ち味出しましたねぇ。
この試合で個人的に良かったと思うのは
「チームとしての多様性」
を見せることができたことです。
選手それぞれ得意なこと、苦手なことは
異なります。
それぞれが自分の得意なプレーを
存分に発揮し、苦手なプレーを
補い合えるチームは強いと思います。
野球でも
「4番バッターだけを集めても勝てない」
と言われていますよね。
サッカーもきっと同じ。
マリノスも
今はその最適解、組み合わせを
模索している段階
なのではないでしょうか。
このブログではポジティブな面に
注目しましたが
反省点もたくさんある試合だった
と思います。
また次の試合で
監督がどんなメンバーで挑み
選手がどんなプレーを見せてくれるのか
とても楽しみです。
最後まで読んでいただいた方
ありがとうございます。
ひとまず1勝。ここから勝ちを
積み重ねていけますように。
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