【スタッツ】

基本スタッツ


ゴール期待値


【その他スタッツ】 (ガンバ:マリノス)

決定機 4:3

チャンス 2:5


【スタメン】

フォーメーション図

フォーメーション図


【自陣攻撃】

序盤は相手のマンツーマンハイプレスに苦戦。この試合最初のゴールキックをショートで始めたところでプレスを受けパスミスから自陣PA内でロスト。相手の狙い通りの形で先制点を与えてしまいました。その後も何度か決定機を作られる展開が続いていましたが、前半15〜20分頃から少しづつ相手の守備のやり方に対応できるようになり、プレスを上手く外して前進できる場面が増えていけたのは良かったと思います。2CBに対して相手2トップの同数を当てられていたところにGK高丘がビルディングアップに参加することで数を確保、ホルダーが多少の余裕を持てるようになりトップ下の西村や3トップが縦パスを受け、前に出ている分大きくスペースが空いた敵陣に一気に侵入していくことができていました。この日は前線3トップ、特にレオが縦パスを自身でキープするのではなく少ないタッチで味方に落とすことを意識していたように見えました。おそらくスカウティングで相手CBが自分のエリアを捨ててでもマッチアップする相手についてくる意識が強いことが分かっていて、あえて食いつかせておいてその分空いてくるスペースを上手く突いていた印象です。課題を挙げるとすればやはりゴールキックの局面。序盤の失点以降ロングで始めたり、ショートで始めたとしても無理せずGKに戻してロブパスを蹴るなど試合中にも変化をつけようという意識が見られたことは良かったと思いますが、後半からまた改めてショートで始めて繋いでいくことにトライするもいずれも自陣内でロストしていました。フリーの味方を作ることが難しいなかでどう繋いでいくのか、ロブパスやフィードなど浮き球を使うにしても相手をどう動かしてから使うのかを考えていかなければならないと思います。


【敵陣攻撃】

自陣攻撃には多少苦しみましたが、敵陣までボールを運べたときは高い確率でPA内に侵入できていました。しかし前半はPA内に侵入してホルダーが相手を引きつけるところまではいくもシュートまでは持ち込めず、あともう一人入ってきてくれれば…という場面が多く、決定機を作るまでには至らず。後半は相手が守備ラインを若干下げたこともあり、押し込んで攻撃→すぐにプレス→蹴らせて回収→再び攻撃 のサイクルができ、チャンスを増やしていくなかで5分間で逆転に成功。その後も選手交代を行いつつ、相手に疲れも見えるなかで押し込み続けるも追加点が奪えなかったところは課題だと感じました。ここ数試合は交代で出た選手があまり活躍できず、スタメンで出ている選手と噛み合っていない印象が強いので交代で出る選手の奮起に期待すると同時に途中から入る選手の心理的な面での難しさも改めて感じています。


【自陣守備】

大きく崩された印象はないのですが決定機の数だけ見ればガンバのほうが上。その中で目立ったのがクロスからで、さほどプレシャーをかけられずクリーンな形で上げられたクロスを人と人の間で合わせられてしまっていました。マーキングの部分ももちろんですがホルダーへの距離の詰め方など良い形でクロスを上げさせないことをもう少し強く意識してもいいように感じました。



【選手個人のハナシ】

・西村 拓真

ビルディングアップの場面では相手の立ち位置を見ながらスペースを探し、相手の中間ポジションで縦パスを受けて後ろと前をつなぐ中継点として機能していました。敵陣でも相手が自身に食いついてくればシンプルに味方を使い、相手SBがWGにつられてCBとの間のスペースが広がればハーフスペースから裏抜けしてチャンスメイク。フィニッシュに絡む意識も強く貴重な同点ゴールも決め、勝利に大きく貢献しました。


・マルコス ジュニオール

ケガからの復帰戦でしたが良い状態で戻ってきたように感じました。得点につながるような決定的な仕事はできませんでしたが判断のスピードが速く、何気ないパスでも動いている味方のスピードを止めない質の高さがあったように見えました。次戦以降の活躍に大きく期待したいと思います。