【スタメン】

フォーメーション図

フォーメーション図

【スタッツ】

基本スタッツ

ゴール期待値


【その他スタッツ】(清水:マリノス)

決定機  2:6

チャンス 5:5


【自陣攻撃】

普段よりSBが中に入るタイミングが早く、頻度も多かった印象。試合開始直後はシステムの噛み合わせから空きやすい本来のSBの位置に立つこともあったが清水が2CBにさほどプレッシャーをかけてこないことが分かると本来のSBの位置に立ってCBのパスの逃げ道になるよりも中に入ってCBから前方向へのパスの選択肢を増やすことを意識していたように感じた。4-4-2の形で人につく意識が強めな清水の守備に対して、動きながら人と人の間に入り込み常に多くのパスコースを作ること、少ないタッチでボールを出し入れしながら横方向より縦方向へのパスを優先することを意識して上手くいっていた部分が多かったと思うが1失点目に象徴されるようにホルダーが次の出しどころに若干迷って時間がかかってしまったところで奪われる場面が何度かあったので課題もあった。奪われる回数を極力減らせるようホルダーの周囲の選手の声掛けなども含めて修正していきたいところ。

【敵陣攻撃】

前節の柏戦でも見せていたがライン間に外→中の斜めのボールを積極的に入れることとハーフスペースからの裏抜けで最終ラインに縦の揺さぶりをかけることを組み合わせて多くのチャンスを作ることができていた。前半同点ゴールを許したあとの15分~35分頃までは相手に上手く守られてしまう局面が続いていたが相手を揺さぶり続け、奪回→攻撃のサイクルを作るなかで前半終了間際に追加点を挙げられたことは大きかったと思う。崩しの局面であと1本つながれば決定機までもっていけそうなところでのミスもあったので出し手と受け手のイメージのズレを埋めていければもっともっと良くしていけるのではと感じた。

【敵陣守備】

この日はビルディングアップの局面でアンカーポジションに人を置いてくる清水に対してトップ下が1つ上がる4-4-2ではなくトップ下が相手アンカーを監視する4-3-3でのプレスを選択。高い位置で奪えた場面もあったがマリノスWGの頭を越すGKからSBへのロブパスやフィジカルの強いCFに収めてからのサイドや裏への展開に苦しめられる場面もあった。WGが前に出た背後のスペースは相手からしても狙いどころだと思うのでWGがどのタイミングで、どこまで出るのか、背後を使われたら誰が出るのか、WGはどこに戻るのか、まだまだ詰める必要があると感じた。

【自陣守備】

課題が多く出たと思う。3失点ともに相手の上手さが光ったような得点ではなく自分たちのミスやエラーによるもの。2失点目も3失点目も準備、予測が足りなかったことが失点につながってしまったように感じた。「まあ大丈夫だろう」「まさかこぼれてこないだろう」ではいけないことを身をもって経験することになってしまったので今後に活かしていきたい。またクリーンな形でクロスを上げられた場面が多かったことも気になった。WGが自陣深くまで戻ってくることが難しい(基本やらない)スタイルの中でSBをⅤOがサポートすることでサイドでの守備の人数を確保しているが、少ないパス交換で簡単に裏に抜け出されてチャンスを作られていた。リスクを負って前から奪いに行っている分、前進されてしまったら後ろが厳しくなるのは避けられないことなのでそれぞれの局面で最優先で防がなければならないことは何かを考え、それを共有しながら守備ができるともっと良くなるのではと感じた。


【試合全体を通じて】

前節の4得点(xG 1.37)に続き、この試合でも様々なパターンで5得点(xG 2.35)と期待値の倍以上の得点を挙げることができて攻撃はより強力に、相手にとっても脅威になっている印象。反対に守備では課題がしっかり出たので細かい部分をおろそかにせずチームでハードワークし続けることを軸に修正してきたい。これから夏本番を迎えて難しいコンディションでの試合が続くことが予想されるが目の前の1試合に全力で挑むチームに期待し続けたい。