【スタメン】
【スタッツ】
【その他スタッツ】(清水:マリノス)
決定機 2:6
チャンス 5:5
【自陣攻撃】
可変とまではいえないかも知れないが4-4-2の形から宮本がアンカーポジションに入り、神谷が下がり目の4-1-4-1気味の形。強く意識したのは高く設定している相手の最終ラインの裏へ早いタイミングでボールを送り込んでいくこと。中央に蹴ることもあったが基本は相手SBの裏を狙う。SHがそのまま縦を狙う形と神谷がサイドに流れながら狙う形、SHが中に入って相手SBを引き付けて空いたスペースに入ってきたSBが狙う形があった。左サイドより右サイドからの頻度が多かった。おそらくマリノスのメンバー構成を考えたときに水沼、松原、畠中の右サイドよりエウベル、永戸、角田の左サイドを突いたほうがチャンスを作れる確率が高いと考えたのではないか。片山の右SH起用も守備面より攻撃面を考えてのものだったと思われる。直接得点にはつながったわけではないが相手の嫌がる形を徹底することで狙い通りのチャンスを作ることができていたので良かったと思う。また相手のプレスを回避するための策としてGKから相手WGの頭を越えるSBへのロブパスを多く使っていて上手く前進できた場面もあったがこのロブパスをコントロールミスしたところから相手に先制点を与えてしまったので受ける場所やパスが入ったところの周辺のサポートは修正する必要があるように感じた。前半失点につながったことの修正からか後半からはロブパスは蹴らずに低い位置からショートパスで組み立てることが多くなったがロストが多かったのでそれも課題。裏へのロングボールだけではなくCFサンタナのフィジカルを活かしたキープから攻撃を組み立てる場面も作れていたのも良かった。残留争いのなか今後どういうサッカーを展開していくのかは読めない部分はあるがボール保持はまだまだ向上していける余地はあるように感じた。
【敵陣攻撃】
ロングボールで裏を取り、相手が守備の陣形を整える前にクロスを入れることを意識していた印象。チャンスを作れた場面もあったが相手に跳ね返されることが多かった。単純なキックミスもあったが出し手の入ってきてほしいと思うポイントと受け手のここで欲しいと思うポイントがずれているような場面もあったのでチームとしてどこを狙うのか擦り合わせが必要かも知れないと感じた。後半の終盤、得点が欲しい場面で前線に個の力のある外国籍選手を多く投入したが、守備に追われる時間が長く、交代で入った選手が持ち味を発揮できる場面が少なかった。疲労もある中で奪ったボールをどう前線に届けるかは課題として考えていかなければならないように感じた。
【敵陣守備】
4-4-2の形で2トップは基本的には相手CBへのプレスは行わず、2ⅤOへのパスコースを遮断。4ー4のラインは縦パスが入ったらプレッシャーをかけて後ろに下げさせることを意識するが前進されてしまったら無理に奪いに行かず撤退を選択。リードされて迎えた後半から2CBへのプレスを見せるようになったが連動、強度が不足していて相手の脅威になることはできず。高い位置で奪えるに越したことはないがボール保持の上手い相手に対してある程度前進されてしまうことはやむを得ないと考え、それならば相手を引き込んで奪ってから空いた裏のスペースを突いていこうとする狙いが強かったと思う。
【自陣守備】
それぞれ違うパターンからの5失点。完全に崩されての失点も複数あったので課題が残ったと思う。自陣でのロストから先制点を許しはしたが前半35分頃までは上手く守れている場面が多かったと感じた。ブロックの間にどんどん人が入り込んでくる相手に対して、足を動かしてパスコースを切る、相手を掴むことが連続して行えていたことは良かったと思う。SHの守備意識も高く、SB任せでマークを受け渡すのではなく低い位置まで相手についていきフリーの選手を作らないことを徹底していた印象。前半、同点に追いつくことができてから徐々に守備ブロックが下がり始め、全員が自陣にいる時間が増加。最終ラインを簡単に下げないことを意識していたことでライン間はコンパクトに保てていたが意図的にやっていたというよりは押し込まれてそうならざるを得なかったように見えた。我慢の時間が長くなることは想定内だったと思うがもう少しボールを下げさせて守備ブロックを押し上げるアクションも必要だったのではと感じた。またPA付近やゴール前での守備も課題が多かったように思う。ミドルゾーンでは前に出てホルダーにプレッシャーをかけることができていたがディフェンシブサードになるとなかなかホルダーに圧を掛けられず相手の選択肢を削ることができていなかった。ゴール前になると奪うことよりもスペースを空けないことに意識が傾くのはある程度は仕方のないことだと思うが、相手の狙っていることを予測してもう1歩2歩ポジションを取り直していれば防げたパス、失点もあったと思うので今後に活かしていきたいところではないかと思う。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2022/7/6 15:13
リーグNo.1の攻撃力を持つ相手に色んな守備の選択肢を検討してトライしていた印象はありますが、結果的には5失点という悔しい結果になってしまいましたね。
特に後半開始早々に追いついた直後に、ワンツーパンチを打ち込まれたような2失点はかなり痛かったですね💦
この試合含めて31失点となり、やはり連続失点をしないようなケアが必要な気もします。
個人的には、横浜FM戦で活躍している印象のある西澤選手にゴール/アシストが付かなかったこと、何よりコーナーキック0というのもデータ的には大きいポイントだったかなと思いました😲