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こんにちは、ユースケ@サガン鳥栖です。

今期は敵将の対策に興味があって、ここ数試合相手チームのことも結構書いてましたが、川崎はやり方変えてこないですし多分ブロガーさんも多いはずなので、今回は鳥栖の事をちゃんと書こうと思います(笑)

それでは早速レビュー行ってみましょう!まずはスタメンです。

フォーメーション図フォーメーション図

鳥栖は出場停止のソッコに変わり田代、あとは酒井、風智、島川を起用。前節から4人メンバー変更してきました。画像ではいつもと同じ形になってますがダブルボランチ気味だったと思うので、これに関しては後述します。

対して川崎。三笘、家長の両ウイングに加え、旗手⇒田中碧に変えてきました。登里も前節から復帰しておりGKと両ウイングを除けば一応ベストメンバーですかね。

■ゲームモデルの左右を入れ替えて川崎のストロングである左サイドを封鎖する狙い

ここまで相手チームにいろいろな対策をされてきた鳥栖ですが、さすがの王者川崎、相手に合わせるようなサッカーはしてきません。逆に鳥栖の方が対策を打ち、これまでと少し形を変えてきました。

今期の鳥栖は左右非対称が特徴で、左サイドはポジションチェンジしながら数的優位をつくりポゼッションしてここを攻撃の起点にしてきました。(これまでのレビューにも書いてきましたし、様々なメディアで取り上げられたのでここでは詳細は省きます。)

このメカニズムを左右反転してきたわけですね。3CBの並びを左からエドゥ、田代、中野にして鳥栖の右サイドに人が多くなるようにしてきました。これが恐らく三笘対策(川崎左サイド対策)ですね。先日のU24アルゼンチン代表が三笘にスペースを与えずドリブルの脅威を削ったように、です。いつもの配置で右に飯野だと裏のスペースが広すぎます。これではやりたい放題やられちゃいますからね。

さらにいつもの左サイドのポゼッションを右に持ってきて押し込むことで、そもそも三笘(スタメンは長谷川でしたが)をゴールから遠ざけるという狙いもあったと思います。

■守備時のダブルボランチの意図

もうひとつこれまでと違うのは単純な左右反転ではなく島川と松岡をダブルボランチ気味に配置したこと。川崎の中盤が脇坂と田中碧の2IHなのでそこをダブルボランチでケアする狙いだったと思います。

この2IHに加え右SBの山根が田中と入れ替わる形でインサイドレーンに度々侵入してくるので、島川の守備力や危機察知能力に期待がかかっていただけに負傷は非常に残念でした。「なぜそこにいる山根」は先日の代表戦でも見られ彼のインナーラップはすっかりお馴染みになったんじゃないでしょうか?

■攻撃時のダブルボランチの意図

松岡がサカマガさんのインタビューで話してましたが、ビルドアップの際に横に島川がいると「ボランチ間の横パスができてやりやすい」と。

この試合、前節までの反省点を踏まえ縦パスの意識を強くしていたと思うのですが、当然相手も縦はしっかり閉めてくるので簡単には通りません。そうなったときにボランチ間で横パスすることで縦の選手へのパスアングルの確保を試みることができるので、このダブルボランチ配置の狙いは良かったと思います。

ただし、後ろに人を増やすと当然前線の人数が減りますので、これも松岡談ですが「相手を外したあとにボランチが1枚、攻撃的に出ていくことはもっと試合の中でできたのではないかなと思います」ということが必要になってくると思います。

普段の仙頭もビルドアップをサポートしつつ相手を外して前進できたときは前に厚みを出しに上がっていくので、この試合の松岡にも同じタスクが求められていたという事です。島川が負傷するまでは松岡の縦への意識の高さが出ていて面白い展開になりそうだったんで、これまた本当に残念でした。

もちろん代わりにこの位置に入った樋口もこの仕事を遜色なくできるのですが、しっかりボールを持てる樋口を一つ下げざるを得なかったというのが前の局面に影響を与えたと思います。(代わりに入ったのがボールを持てる中野嘉だったことからも狙いは明白ですね)

■鳥栖右サイドに密集を作れたがプレスを剥がされ川崎右サイドでチャンスを作られた

結果どうなったかというと、確かに鳥栖は密集を作って縦の突破は上手く封鎖できたと思いますが、この密集の中でも川崎は剥がしてきます。サイドチェンジさせたくない鳥栖のプレスを上手く剥がして逆サイドに展開。小林や山根のところでチャンスを作られてしまいました。

この「プレスを剥がして展開する力」が川崎と鳥栖の大きな差でしたね。プレスの圧としては川崎はかなりのものですが、鳥栖もそんなに悪いわけではありません。ただ鳥栖が密集を作って短距離のパスを多く使い繋ぐのに対して、川崎は短距離はもちろんですが中距離のパススピードと精度が非常に高いです。

なので鳥栖の密集に対し同数用意して密集で対抗しなくても、選手の配置をバランス良くして飛ばしのパスなんかで一気に打開してしまいます。試合全体の印象やデータだけみると圧倒的な差があったようには見えないかもしれませんが、局面局面での技術には大きな差があったように思えます。

■縦への意識には改善がみられた

鳥栖の攻撃のポイントは前節までの反省もあり、やはりいかに勇気をもって縦パスを刺していくかにあったはずですが、相手だってそこは一番閉めてきます。ですので縦パスを通すためにいろんな工夫をしなければならないのですが、その一つが前述のダブルボランチでの横の揺さぶりであり、あとはロングボールやサイドチェンジで縦横にギャップを作ったりしなければならないわけです。

ですが、ロングボールはJ屈指の2CB谷口とジェジエウがことごとく跳ね返しますし、サイドチェンジしたくても川崎のプレス圧が強くなかなか精度よく出させてもらえません。

とはいえ、酒井なんかも全部が全部負けていたわけでは無く、納められた時にはちゃんとシュートまで持って行けてる場面もありました。縦パスも特に前半の初めの方なんかはいい所に入って仙頭や風智が前を向ける場面もありました。ボールをひとたび下げると川崎は前からガンガンきますから、その鬼プレスを掻い潜って縦に付けれたのは自信を持って良いと思います。

この辺は一朝一夕に身につくものではないので、引き続きチャレンジしながらチームで意識を統一していけると良いと思います。川崎だって突然強くなったわけでは無いですから、サガン鳥栖がこれからより成熟していくことを期待しましょう。

【まとめ】試合自体は締まった緊張感のあるゲームにできた

いかがでしたでしょうか?

終始もちろんピンチもありましたが要所要所で最後のところはきっちり寄せて1失点で凌ぐことができました。10人になってからもゴール前で亀になるんじゃなく、積極的に前から奪いにいきましたね。川崎相手には引くと恐らく逆効果なので、ゴールを目指しにいくことで守備面でも効果があったと思います。全体的にみれば攻守のレベルの高い締まったゲームになったではないでしょうか?

王者と相まみえることで、今の鳥栖のサッカーが上位陣に対しどこまで通用するかの試金石になるはずだったんですが、島川の負傷と田代の退場で正確には推し量れませんでしたね。

それでも昨シーズンと違い、ガチンコでぶつかったからこそ川崎の本当の強さを引き出せてそれを経験できた。これは若い選手が多い鳥栖にとって今後大きな財産になると思います。

今回ちょっと仕事の方が決算またぎで忙しく、ミッドウィークの試合だったこともありボード画像を作る暇がなかったので、ちょっと分かりにくいところもあったかもしれません。時間が取れたときに画像を追載したいと思います。

それではまた。