2023 J2第29節 ジュビロ磐田は仙台に 4 - 1 で勝利


こんにちは、ムファサです。


エコパスタジアムで行われた、J参入30周年記念マッチ。

東西の市町村をホームタウンに拡張し、最大2万人を招待し、来場者4万人を目標に掲げた試合でしたが、

西日本を襲った台風の影響で雷雨となり、アナウンスされた来場者は2.4万人。

目標には惜しくも届きませんでしたが、ヤマハスタジアムには収容できない程の観客が集まった試合は、

選手入場前の花火から試合終了まで、最高のエンタメとなりました。

では、試合を振り返ります。




スターティングイレブン


出場停止明けの優斗が右SBに、右MFにはドゥドゥが復帰しました。

CBはグラッサの相棒として海音が選出されています。

ボランチ2枚と金子、ジャーメインの前線も好調を維持し、最近は固定されてきました。

前節の終盤に脳震盪疑いで交代した三浦もスタメンに名を連ねました。



ゴール期待値と得点推移



前半21分:仙台の攻撃を三浦の絶妙な飛び出しで防ぐと、縦に速い攻撃からコーナーを得る。コーナーのこぼれ球を松本が右足一閃で抑えの効いた強いシュートがキーパーを襲い、先制点。

前半41分:中に入った松原からのロングボールをジャーメインが相手CBと競合い、溢れたボールを金子が中央に持ち込み、コースも強さも絶好のミドルシュートを決め追加点。

後半24分:後半から投入された鹿沼のスルーパスを右SBで受けた松本がピンポイントクロス。ゴール前でジャーメインが頭で合わせ、さらに突き放す。

後半35分:優斗から松原へ逆サイドの展開でスペースのできた左サイドから、ドゥドゥが金子とのワンツーでシュートを放つと、キーパーが弾いたボールを松本が押し込んでダメ押し点。

後半43分:左サイドから前線を一気に狙ったスルーパスがCBとGKの届かない絶妙な場所へ。雨で濡れたピッチをワンバウンドした難しいボールに菅原が脚を伸ばしたボレーシュートで一矢報いる。



試合展開


優斗、海音、グラッサがボランチとの関係を作りながら、左サイドにボールを供給し、松原とドゥドゥの攻め上がりを後押しするジュビロ磐田。

雨で濡れたピッチを生かし、人ではなくボールを動かし、両サイドにボールを散らし、中央にいる好調の金子とジャーメインが機会を伺う。

前半19分に攻守入替から仙台が速い攻撃を仕掛けると、陣形が整う前にゴール前までボールを運ばれ、1対1の局面を作られるも、三浦がシュートストップ。海音が絞ってコースを限定し、後方から駆け上がる相手へのパスコースをプレスバックしたグラッサが懸命にケアしたことが、このファインセーブを助けている。三浦のシュートストップからカウンター返しで得たコーナーキックで待望の先制点が生まれたこともあり、試合の大きな分岐点となった。

先制後は、リスクマネジメントしながらの攻撃に切り替え、安定した試合運びを見せるジュビロ磐田は、後方で慎重にボールを動かす。海人がいることでグラッサが左に大きく開くことが可能となり、優斗を含めた擬似3バックを形成。松原、上原、山本のラインと、ドゥドゥ、金子、松本のラインで横関係を維持することで、カウンターに繋がるようなボールロストのリスクを抑えながらボールを支配する。

松原がボランチの位置(両CBの前)でボールを受けると、前線のジャーメインの動き出しに合わせてロングボールを供給。競り合いのこぼれ球を2列目の金子が拾った2点目のゴールは狙い通りだったのではないだろうか。


前半で2点をリードしたジュビロ磐田は、長いボールを出せる上原に代わり、ボールを散らしてゲームコントロールできる鹿沼を投入。すると後半10分頃に鹿沼と競り合った菅田に一発退場の判定(アフターでスパイク裏をみせてしまったと思われる)となり、人数でもアドバンテージを得たジュビロ磐田。

相手にボールを持たせる時間も増え、支配率は五分五分となっているが、ボール保持した際には数的有利を生かして攻撃体制を強め、2点を追加。


警告や怪我に注意しながら、あとは試合を終わらせるだけとなったが、後半43分に失点。パスとゴールは相手を褒めるばかりだが、得失点の損失と、僅差の試合を見越しての試合を終わらせ方は課題。

次節の天王山にむけ、クリーンシートで勢いに乗りたかったが、大盛り上がりのエンタメでの勢いを持ちつつ、この失点で気を引き締めてくれれば幸いだ。




■サイド攻撃だけでなく中央突破に光

4点目のゴールに繋がったドゥドゥと金子のワンツーの他、後半18分には鹿沼からPA内にいた金子に縦パスが通り、2人を引きつけてからの折り返しを山本がシュート、こぼれ球に松本が詰めるという、中央からの打開を見ることができた。

退場により相手の中盤が薄くなったことがこの局面を生んでいるが、古川のように一人で相手を2人引きつけていくアタッカーがいるため、同様の場面を作り出すことが可能になる。

町田のようにゴール前が堅い相手に対しては、サイドからのクロス一辺倒にならず、中央からの攻撃も交えて隙を見出せるよう、ゴールに向かうパスを常に狙ってほしい。



今日のMOM


18 ジャーメイン良



ゴール量産中の金子、エコパで持っている2ゴール1アシストの松本も大きく勝利に貢献したが、五分五分の時間帯にチームを支えたジャーメインを今節はMOMに選出した。

裏への抜け出しに加え、ポストプレーやファーストディフェンスといったチームを助けるプレーの質が高まってきている。ビルドアップ時にDFラインから直接ボールを受ける動きは少ないが、トップ下の金子がその役目を担っている分、ジャーメインは高さや強さでアバウトなボールをマイボールにしてくれている。

ラッソがトップに入り、ジャーメインがトップ下に周ると守備力が極端に落ちるため、1点を守り切る場面ではトップの交代ができない可能性もあり、体を張りながらも90分走り抜けるフィジカルは評価に値する。

まだ暑い夏が続くため、終盤に交代して休むことが可能になるよう、次節以降も得点に期待したい。



サッカー王国のプライドにかけて


次節は天王山、町田戦。

前半戦での直接対決は、荒れた試合で引き分けとなり、消化不良の両チーム。

J2優勝と昇格を手繰り寄せるとともに、来季はJ1で戦う可能性もある相手に対し、良いイメージを持っていけるように、好ゲームを期待したい。