負の展開を変えた前半、勝ちの展開を変えられた後半

28節アウェイ磐田戦は2-2のドロー決着となった。

フォーメーション図基本スタッツ

スタメンDFラインは左から田中、今期リーグ初スタメンの染谷、古賀の並びになり、左サイドには川口、武藤とドウグラスが2トップを組んだ。ポスト役のドウグラス、動き出しが冴える武藤へボールを入れることでリズムをつくり、右サイドを中心にボール保持とパス数も相手を上回った。古賀、椎橋、大南、マテウスサヴィオで右サイドのハーフスペースでボールを動かし先制点も右サイドから生まれる。

パスソナー・パスネットワークエリア間パス図

23分、大南とマテウス サヴィオがダイレクトパスで右サイドを崩し大南がポケットの位置まで侵入、マイナスのグラウンダークロスをドウグラスがヒールで合わせ先制した。武藤はニアサイドに走り磐田DFを引き付ける2トップのコンビネーションを見せた。前半終了間際には、相手のクリアボールを奪ったドッジが大南に展開しアーリークロスを送る。今後はニアサイドではなくDFから離れる動きでフリーになった武藤がヘッドで決め追加点をあげる。

攻撃スタッツ - 大南 拓磨ヒートマップ - 大南 拓磨

大南はこの試合最多7のクロスを送り前半で古巣相手に2アシストを記録した。

後半序盤も柏のペースだったが追加点までは至らず両チーム共に前線の選手を交代していく。その効果が出たのは磐田、73分に交代が入った吉長、77分にも交代で入ったファビアンゴンザレスが得点する。柏は攻撃からの守備の切り替えがうまくいかず、柏CKの流れから守備陣のマークがはっきりせずミドルシュートから1点返され、細谷と小屋松で攻撃が完結せずにハイラインの裏へボールを送られ同点となった。

好調な動きを見せる2トップで2点を先制することに成功し、ここ数試合とは違う優位な展開に持ち込むことには成功したが、逆にこれまでの勝ちパターンである先制堅守とはならなず磐田にドローに持ち込まれた。第5ブロックの目標達成に失敗しシーズン目標である勝ち点60達成には負けられなくなり厳しい試合が続くことになるが目標に向け最後まで前へ進みたい。

【第5ブロック】

23節・A・神戸・〇・1-0 

24節・A・京都・〇・2-1 

25節・H・広島・●・2-3 

26節・H・清水・△・1-1 

27節・H・F東・●・3-6 

28節・A・磐田・△・2-2 

勝ち点 8/(目標)10 達成率80%  

勝ち点 44/(目標)60 達成率73%


【柏アカデミー出身比率】

スタメン:GK佐々木、DF田中、古賀

※スタメン比率27%(3/11) 

リザーブ:MF加藤、FW細谷

※出場比率29%(4/14) ※メンバー入り比率28%(5/18)  


【柏アカデミー出身比率(リーグ28節まで)】

スタメン比率31%(94/308) 出場比率33%(139/426) メンバー入り比率38%(194/504)