敗戦…。



色々言いたいことはある。環境やレフェリーのせいにしたい気持ちもある。泣き出しそうな気持ちをこらえて試合を振り返る…


秋田の狙い

彼らの代名詞とも言えるノーザンストーミング。まさにコレがバチッとハマってしまった前半だった。体感ずーっと押し込まれっぱなしな45分。観てて非常にしんどかった。



時間別のパスネットワークを観てもよく分かる。秋田はボールのある所にギュッと固まった陣形を取っており、とにかくボールに人数をかけて奪いきるということを徹底していた。

新潟は自陣で回すのがやっと。イッペイの負傷退場も痛かった。数少ない前線で体を張れる選手を欠き、貴重な攻撃のカードを失ってしまった。軽症であることを祈る…。


新潟の対応

前半はほとんど良いところがなかったが、後半やっと復調の兆しを見せる。



ポンポンと短い浮き球のパスを繋ぎながら、要所要所でドリブルを仕掛けてプレスを剥がす。敵陣で回せるようになり、さらにボールサイドに人数をかけて回収できる機会を増やす…その狙いは上手くいっていた。しかし、これは言うなれば秋田のサッカーであり、結果として我々は相手の土俵で戦うことを強いられてしまっていたわけだ。

相手の強みを封じ、自らが勝る部分を相手に押し付ける。地の利が大きく影響したことは否定しないが、強者の振る舞いをしたのはやはり秋田だったろう。

前監督をして「我々はボールを繋がなかったら普通のチームですよ」と…。人の褌で相撲を取ることはできなかった。


希望はあるか



試合最終盤は秋田のネットワークも間延びし、おそらくここまで粘れていれば勝利も掴めたかもしれない。しかし、秋田は最初から最後まで同じサッカーをしていたのに対し、我々は前半をピッチコンディションへの対応に費やしてしまった。その差が結果に現れたとも言える。

我々の通常のビルドアップは既に攻略されつつあり、ダイナミックな展開を増やし、ゴール前まで素早く詰めても、最後の崩しのアイディアはまだ煮詰まっていない。

怪我人の帰還と新戦力ゲデスに期待する他ないが、なかなか厳しいスタートとなってしまった。「次は勝つ」キャプテンの言葉を信じたいと思う。