試合終了!!
GWの連戦と降り続く雨の中、選手の皆さんは本当にお疲れさまでした。
昨日初ブログを投稿した勢いそのままに、レビューを書きたいと思います。
結果は長崎1-2東京V
東京Vが勝利し、長崎との勝ち点差をひっくり返す結果となりました。
全体を通しては、東京Vがボールを運び長崎がクリアしても東京Vがボールを回収するといった感じで、
アウェイチームがボールを多く持てていた印象でした。
スコアが動いたのは後半で、先に東京VがPKから先制。
そこから数分後に長崎がPKで同点。
さらにそこから東京Vがゴールを決めて突き放す。。。
これが10分間で起きるという目まぐるしい試合展開でした。
それでは、試合内容をデータと共に振り返っていきたいと思います。←言ってみたかっただけ
本音はデータを見てあれこれ考察したいだけです笑
いくつも気になりましたが、2点だけ・・・
基本スタッツ
基本スタッツと結果から、東京Vは長崎よりボールを保持できており、
攻撃をシュートで終える回数が15回ありました。
パス成功数が多いので、ボールを長崎ゴールへ運べていますね。
【試合中継とデータを見て思ったこと】
1.両チームのパスソナーとエリア間パス図 ※左:長崎 右:東京V
この結果から、長崎は東京V陣地でのパス数が少なく、東京Vは長崎陣地でのパス数が多い傾向にあります。
そして長崎はバイタルエリアとセンターサークル間のパス成功がない!(矢印がない)
下図ボールロスト位置の濃いエリアと上図のエリア間パス数で先述の「矢印がない」位置が一致しており、東京Vはこのエリアでボールを奪っていた事になります。
実際に、長崎が攻撃の起点となるサイドハーフの選手がボールを持った際、東京Vの選手が人数をかけてボールを奪っていたシーンが何度もありました。
長崎の先発した両サイドハーフの選手達は、ここから先へ進入する事がほとんど出来てなかったと思います。
その結果、長崎の得点パターンである「クロス(チーム得点パターン:2位)」が先発した両サイドハーフ共に「0」となると、得点の機会が減る事になりますよね。
ピッチコンディションが悪くドリブルも思うようにできない状況と、東京Vの選手達が長崎のサイドハーフへボールが渡った際に人数をかけてボールを奪っていた結果かなと思います。
まとめると、
・長崎はバイタル~センターサークル間のエリアでボールを奪われていた
・アタッキングサードへの進入回数がすくなく、先発したサイドハーフからのクロス数は0だった
・東京Vがボールの狩りどころで人数をかけてボールを奪っていた
42分頃のアイソレーションは、数少ない流れからのチャンスシーンだったかなー
2.ヒートマップから思うこと
※両チームのストロングサイドで比較
左からサイドバック・ボランチ・トップ下・サイドハーフorウィング
このデータから以下が言えるかと思います。
長崎はトップ下の位置が自陣寄りで、ストロングサイド(左)とは逆側でのプレーが多い結果となりました。そうなると、センターサークルからバイタルにかけてサイドバックとサイドハーフの2人になる事が多く、そこに人数をかけた東京Vのプレスを受けてボールを奪われる可能性が高くなります。
これも長崎のボールロスト位置と一致しますね。
東京Vはストロングサイド(右)において、サイド・ミドルレーンに選手が多くいる結果となっています。
これだと選手間の距離が近いので、ボールを奪いやすく運びやすいポジショニングだと言えます。
追加点も得意の右サイドから長崎のフォーメーション的にスペースができる最終ラインとボランチの間を使い、最後は混戦からゴールが生まれました。
やはり東京Vの右サイドは強い!!
まとめると、
・長崎は左サイド東京V陣内で人数が不足しており、逆に人数をかけた東京Vのプレスを受ける事が多くなりボールロストが多くなった。
・東京Vは右サイドの選手が長崎陣内でポジショニングする事が多く、攻撃時に適度な人数をかける事ができていた。
今シーズンの長崎は、相手チームに押されても後半に巻き返して勝利する試合がいくつかありましたが、今日の試合は東京Vが一枚上手でしたね。
ピッチコンディションのせいにしたいですが、それは相手も同じなので言い訳になりません。
これでGWの連戦は終わり、次節は約1週間後になります。
両チーム選手の皆さんには、連戦の疲れを取って次節に備えていただきたいです。
そして最高のパフォーマンスで世界中のフットボールファンを楽しませてください!!
寝ます。
コメント(3)
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SPORTERIAスタッフ
2023/5/8 20:49
>長崎はバイタル~センターサークル間のエリアでボールを奪われていた
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99.999999999%
2023/5/9 00:06
長崎は、キックオフ直後のロングフィードはSBも1人あがるのでその方向に蹴るのですが、この試合も含め全体的にセンター方向へフィードする傾向があります。そこから左右に振って持ち上がりクロスを狙っていると思います。
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SPORTERIAスタッフ
2023/5/10 18:57
なるほど!
やはりここは大きかったかなと感じました。
PA付近であれば問題は少ないのですが、中盤のセンターエリアで奪われると相手のボールの出し所も多くてピンチになってしまう気がしますね。
個人的には、ゴールキックを全部センターに蹴っていたのが気になりました。
たしかに真ん中に強い選手がいるのですが、特にこの試合のコンディションだと真ん中に蹴って跳ね返されるとリスクが高そう&GKも蹴りづらそうな感じだったので…。
ただ、前半途中からは短く繋いでもいましたね。
(ちなみに東京Vのゴールキックは全部右方向でした)
今節は東京Vの戦術にハマり、数的不利からボールを奪取されるシーンが多かったので、先発はドリブラーよりもポジショナルな選手を起用した方がいいかなと感じました。
一方の東京Vは、ストロングである右サイドから攻め上がり、山田選手のJ初ゴールが決勝点となりましたね。
前線でよく動いていたのと、ボールに食らいついていたなーと印象的でした。
継続的に見られている&変化をちゃんと把握されている方の情報、大変勉強になります。
ありがとうございます!
前回の3連勝が止まった時も連敗はせずそこから5連勝が始まったので、また次の試合から連勝できるよう気合を入れて応援したいですね💪