J1第25節、ヴィッセル神戸対C大阪の試合。前半33分にはC大阪、戸倉の一発退場もあり、試合を優位に進めることができるのは神戸だった。
・勝敗を分けた決定力の差
この試合の勝負を分けたところは決定力の差と、C大阪の神戸の猛攻を防ぐ守備力だろう。スタッツだけ見れば明らかに神戸の勝ち試合。パス成功率は3倍以上の数字だ。しかし、ここぞという場面でシュートを決めた柿谷。一方神戸は世界的名手がプレーするも得点できない。この決定力不足が今季の神戸の低迷を物語っているのかもしれない。
・10人で戦うもカバーして戦ったセレッソ
この試合の走行距離を見て欲しい。セレッソがスタッツで唯一神戸を上回っているポイントである。選手が1人少ないのにもかかわらず、走行距離は神戸を上回っている。退場後の5バックへのフォーメーション変更と走り続けた結果が貴重な勝利につながったのだろう。
・キムジンヒョンの見事なクリーンシート
1人少ない中、神戸のゴールを許さなかったキムジンヒョンのクリーンシートは見事であった。
・FW同士のヒートマップ比較
上のヒートマップは、両チームのFW選手のヒートマップ比較だ。セレッソが守備的になり、多く走っていたということがヒートマップからも確認できると思う。
たった一回のチャンスを決めきり、最後まで走り抜いた数的不利なセレッソ大阪の6連勝を飾る見事な勝利だった。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2020/11/6 20:28
試合全体のスタッツだけ見ても、試合結果と必ずしも結びつかないのがサッカーの面白さですよね!
奥埜選手と藤本選手のヒートマップ比較は特徴的ですね~。
こうやってデータを見て、その後にもう1回映像を見てみると、改めて試合展開が良く理解できそうですね。