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前節、12試合ぶりに無得点となったサンフレッチェ広島。

第23節では、ホームでヴィッセル神戸と対戦しました。

   フォーメーション図 フォーメーション図

広島は前節からスタメンを2人変更。エゼキエウは今シーズン2度目、野津田岳人は今季リーグ戦初の先発出場となりました。一方の神戸はアンドレスイニエスタら主力をスタメンに起用しましたが、4日前の試合で大幅なターンオーバーを行ったこともあり、2試合連続スタメンの選手はいませんでした。


ハイプレスとブロック

キックオフからボールを繋いできた神戸に対し、広島はいきなりハイプレスを仕掛けました。ボールホルダーへ素早く寄せ、連動したプレスでパスコースを限定。神戸の前進を許さず、ゴールキーパーの飯倉大樹までボールを下げさせることに成功しました。その後も、広島は高い位置からプレッシャーをかけて相手に長いボールを蹴らせるなど、立ち上がりは神戸のビルドアップを完全に封じ込めていました。

次第に広島陣内でボールを持たれる時間が増えていきましたが、そのような場合には5-4-1のブロックを形成して対応していました。イニエスタやセルジサンペールを中心にブロックの外ではパスを回されましたが、攻撃のスイッチとなる縦パスはほとんど通させませんでした。ペナルティエリアに進入される場面もほとんどなく、広島のブロックがしっかりと機能していました。

ボールの位置や状況に応じて広島はハイプレスブロックを使い分けており、どちらも上手く機能していたように見えました。プレスが連動していなかったり、守備のラインがバラバラになったりすることはなく、組織的な守備ができていたと思います。


今季初ゴール&初アシスト

一方、攻撃では立ち上がりにチャンスを作ったものの、それ以降は中々相手ゴールに迫ることができませんでした。16分から30分までの15分間において広島のボール支配率は32.7%にとどまり、シュートは1本も打てませんでした(参考:https://www.football-lab.jp/hiro/report/?year=2020&month=10&date=18)。ただ、組織的な守備の継続で神戸の攻撃を押さえ込んだことによって流れを引き寄せたのか、30分以降はシュートで終わる場面が出てきました。34分に茶島雄介、36分には東俊希と、両ウイングバックがそれぞれシュート。徐々に神戸ゴールに迫ると、43分に広島はコーナーキックから先制点を挙げました。

キッカーの森島司が右足でアウトスイングのボールを供給。ゴール正面で佐々木翔が合わせ、強烈なヘディングシュートを放ちました。ボールはキーパー飯倉の手を弾いてゴールの中へ入り、広島の先制点となりました。

   攻撃スタッツ - 佐々木 翔 攻撃スタッツ - 森島 司

佐々木は今シーズン初得点を記録。今季リーグ戦全試合でフルタイム出場を続けているキャプテンが持ち味のヘディングでゴールを決めました。また、佐々木のゴールをお膳立てした森島にとっては、今季リーグ戦最初のアシストとなりました。キャプテンの初ゴールと10番の初アシスト。2つのが合わさった先制ゴールでした。


エゼキエウによるボール奪取から追加点

先制して勢いに乗った広島は、前半アディショナルタイムに追加点を取りました。

45+3分、右サイドのハーフウェーライン付近でエゼキエウがボールを奪います。取り返そうとしたドウグラスにボールをつつかれたものの、こぼれ球がレアンドロペレイラに渡り広島はカウンターを発動。ドリブルで中央へ持ち運んだペレイラはシュートを選択し、左足を振り抜きました。コースは甘めでしたが、パワーのあるシュートは飯倉の手を弾いてゴールネットに吸い込まれました。

    攻撃スタッツ - レアンドロ ペレイラ ヒートマップ - レアンドロ ペレイラ

広島はペレイラの今季リーグ戦10ゴール目でリードを2点に広げました。素早いカウンターから数的有利な状況を作り出し、「ペレイラとエゼキエウの2人を1人で守る」という難しい対応をトーマスフェルマーレンに強いることができました。エゼキエウがフェルマーレンの外側をランニングしたことで、フェルマーレンはエゼキエウへのパスを警戒。その結果、中央に持ち運んだペレイラに対するフェルマーレンの寄せが遅れ、ペレイラは思い切りシュートを打つことができました。

広島の2点目はエゼキエウのボール奪取から始まりましたが、この試合ではエゼキエウが非常に良い守備を見せていました。素早く相手に寄せてボールをつついたり、相手のパスを読んでカットしたりと、前半だけで少なくとも4度相手のボールを奪っていました。ヒートマップを見ても自陣でのボールタッチが多くなっており、守備でも貢献していたことが伺えます。

    守備スタッツ - エゼキエウ ヒートマップ - エゼキエウ


3点目を決められず

前半を2-0で折り返した広島は、後半も神戸ゴールに迫っていきました。前半よりもボールを持つ時間は多くなり、何度もチャンスを創出。50分にはシュートこそ打てなかったものの、ペナルティエリア近くでワンタッチパスを繋いで攻め込みました。51分には右サイドから攻めると、野上結貴のラストパスからペレイラがシュート。決定機でしたがボールは枠を外れてしまい3点目とはなりませんでした。

また、62分にはカウンターから追加点のチャンスを作ります。川辺駿がペナルティエリア手前からシュートを放ちましたが、キーパーにセーブされ得点とはならず。こぼれ球を拾った茶島のパスをペレイラが押し込もうとしましたが、わずかに合わずリードを広げることはできませんでした。


ボールの失い方

後半途中からオープンな展開となり、広島は何度も3点目を決めるチャンスを迎えました。しかし決めきることはできず、逆に神戸に1点を返されてしまいました。

84分、神戸に押し込まれると前線に上がってきたダンクレーにミドルシュートを打たれます。シュートはブロックしにいった佐々木に当たって軌道が変わり、ゴールへ吸い込まれました。

    攻撃スタッツ - ダンクレー ヒートマップ - ダンクレー

さらに、アディショナルタイムには自陣で東がボールを奪われてピンチを迎えます。右サイドから古橋がクロスを上げると田中順也(途中出場)がヘディングシュート。ただ、ボールはポストを直撃し、同点弾とはなりませんでした。

広島はボールの失い方が悪く、あわや同点という場面を作られてしまいました。試合終了の時間まで残り20秒程という場面でペレイラがパスをカットしマイボールとしたものの、ボールを受けた東がロスト。時間帯を考えれば敵陣に大きく蹴り込むべきだったと思いますが、東は相手をはがそうとしていました。トラップで1人はかわせたものの、すぐさま西大伍に詰められボールロスト。ミスからピンチを迎えることとなってしまいました。東は88分にも自陣で相手をかわそうとして失敗し、ボールを失っており、終盤に正しいプレー選択をすることができていませんでした。

広島は同点の危機を迎えたものの、なんとかリードを守りきりました。試合は2-1で終了し、広島はホームで勝ち点3を掴みました。


総括

基本スタッツ

前半は神戸にボールを持たれる時間が多かったですが、広島は組織的な守備が機能し無失点。40分以降に2得点を挙げ、試合を優位に進めました。しかし、後半に3点目を決められず、終盤に追い上げを許してしまいました。ただ、なんとかリードを守りきって勝ち点3を掴みました。


第24節は10/24(土)、アウェーで鹿島アントラーズと対戦します。

ペレイラが累積警告により出場停止ですが、チーム全員でゴールを取りにいってほしいです。