今シーズンも残り5節となったJ2リーグ。
10試合勝利から遠ざかっているレノファ山口FCは今節、ホームでヴァンフォーレ甲府と対戦しました。
山口は前節からスタメンを2人変更。池上丈二と河野孝汰がインサイドハーフに入りました。一方、8試合負けなし中の甲府は前節から5人を入れ替え。右ウイングバックに起用された橋爪勇樹は今季初出場となりました。
サイドを崩される
序盤、多くのチャンスを作ったのは甲府でした。
1分には、今季初出場となった橋爪がペナルティエリア内でボールを奪い、いきなり決定機を創出。さらに、3分には相手のパスをインターセプトした宮崎純真がスピードあるドリブルでペナルティエリアへ進入し、チャンスを作りました。どちらもシュートが枠を外れ得点とはなりませんでしたが、立ち上がりに大きな決定機が連続しました。
その後も甲府はサイドの深い位置を取って、山口ゴールに迫っていきました。ウイングバックの荒木翔や橋爪が最終ラインの背後を狙ったり、コンビネーションから相手の裏を取ってクロスを上げたりと、何度もサイドからチャンスを作っていました。19分には橋爪のクロスから松田力がシュートを放つという、得点に至りそうな場面もありましたが、吉満大介が体でセーブ。山口は押し込まれる場面が何度もありましたが、得点は与えませんでした。
8試合連続の前半無得点
立ち上がりから甲府に試合の主導権を握られていた山口ですが、15分以降、徐々に甲府陣内でプレーする時間が増えていきました。
16分には前からプレスをかけて相手キーパーに長いボールを蹴らせると、セカンドボールを回収して素早く攻撃。ペナルティエリアへ進入し、最後は森晃太がシュートを放ちました。また、19分には森のクロスから河野がヘディングでゴールを狙いました。ただ、いずれも岡西宏祐の好セーブに遭い、先制点とはなりませんでした。
その後も山口は敵陣でのボール奪取やカウンターから、時間をかけすぎることなくゴールに迫っていきました。27分、31分には池上丈二のパスからペナルティエリアに進入すると、高井和馬とイウリがそれぞれゴールを狙いました。ただ、枠を捉えることはできず、得点とはなりませんでした。
両チームチャンスを作るも、前半は0-0で終了。山口は8試合連続の前半無得点となってしまいました。
後半立ち上がりの失点
8試合続けて前半に得点を挙げられていない山口ですが、そのうち7試合は0-0でハーフタイムを迎えています。ただ、後半を無失点でしのいだのは0試合。後半の失点で勝ち点を落とす試合が続いています。この試合も例外ではなく、53分に失点を喫してしまいました。
甲府はキーパーからボールを繋ぎペナルティエリア近くまで攻め込むと、武田将平が右サイドの松田へパス。ペナルティエリア内から松田がグラウンダーのクロスを入れると、山口の選手に当たってこぼれたボールを武田がゴールへ流し込みました。
ゴール直前の場面、最後方までボールを戻した甲府に対し、山口は高井と森の2人がキーパーにプレスをかけていきました。ただ、簡単に左サイドの内田健太(途中出場)へ繋がれ、すぐさま山口陣内までボールを運ばれてしまいました。全員が下がりながらの守備となってしまい、ボールウォッチャーになる選手も増加。甲府の選手をことごとくフリーにしてしまい、パスを繋がれてしまいました。最後の場面でもクロスに対しややマイナス気味にポジションを取った武田を山口の選手はマークしきれていませんでした。
キーパーへのプレスがハマらなかったところから守備が崩れ、山口は常に後手後手の対応となってしまいました。山口は後半立ち上がりに失点。3試合続けて50分台前半に先制点を取られてしまいました。
後半はシュート2本
リードされた山口は65分に小松蓮を投入。一方、先制した甲府は50分台後半に2人、70分にも2人の選手をピッチに送り込みました。すると、甲府の交代策が実を結び、途中出場の中山陸が72分に追加点を決めました。
自陣でボールを持った武田が中山の前方へスルーパスを供給。抜け出した中山がワンタッチでゴールへ流し込み、2点目を決めました。
山口は一瞬の隙を突かれ、あっさりと2点目を献上。4試合連続の複数失点となってしまいました。
その後、山口はほとんどチャンスを作れませんでした。78分に小松の落としからイウリがシュートを放ちましたが、ゴールに迫ったのはそのシーンのみ。後半はわずかシュート2本に終わり、無得点での敗戦となりました(参考:https://www.football-lab.jp/r-ya/report/?year=2020&month=12&date=02)。
山口は今節無得点だったことにより、今季の1試合あたりの平均得点が1を割ってしまいました。勝利から遠ざかっている11試合での総得点はわずかに5。得点力の低下もあり、7連敗となりました。
総括
前半はお互いにチャンスを作りながらも無得点。後半は交代策がハマったこともあり、甲府が2得点を挙げました。一方の山口は後半にわずか2本しかシュートを打てず、無得点。0-2で敗れ、11試合勝ちなしとなってしまいました。
次戦、山口はホームでギラヴァンツ北九州と対戦します。
ホームでの関門海峡ダービーなので、なんとしても勝ってほしいです。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2020/12/7 11:04
確かに山口は前半の得点が少ない(13点で少ない順に5番目)ですが、最近は前半の失点も抑えられてきたので0-0での折り返しは悪くないのかな…と思っています。
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サンレノファン
2020/12/7 23:39
SPORTERIAスタッフさん、コメントありがとうございます!
ただ後半の失点が43点とJ2ワーストなので、やはり前半のうちにリードしておかないと難しいのかもしれませんね😢
今年は早々と失点する試合も多かったので、0-0で前半を終えられれば決して悪くないと自分も思います。
ただ、後半に先制されると厳しくなるので、前半をリードして終わるのが勝利のために必要なのかなとも思います。