【J1】前半戦の戦いを振り返ってみよう!
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6試合を終えて1勝2分3敗と下位に沈むレノファ山口FC

第7節ではアウェーで東京ヴェルディと対戦しました。


スタメン

フォーメーション図  フォーメーション図

前節勝利しているヴェルディはスタメンの入れ替えはなし。一方の山口は前節から一人変更し、今シーズン初出場の菊地光将がセンターバックに入りました。


スタッツ

基本スタッツ

ヴェルディは19本、山口は12本とお互いに多くのシュートを打ち合う展開となりました。枠内シュート数も両チームとも10本以上と、ともにゴールに迫りましたが、勝利したのはヴェルディ。山口は今シーズン初の3失点で2連敗となってしまいました。

ゴール期待値

序盤、山口はカウンターから小松蓮が決定機を迎えたのを皮切りに11分までに4本のシュートを記録。コーナーキックから小松がヘディングで合わせたシュートが得点となり、早い時間に先制することに成功しました。

しかし、わずか2分後にヴェルディに同点ゴールを許すと、24分に2点目を奪われ逆転を許してしまいました。ゴール期待値でも24分のシュートによってヴェルディが逆転。そこから60分付近まではヴェルディの時間帯となり、山口はシュートを打つことすらできませんでした。

山口のゴール期待値が急上昇したシーンはおそらくコーナーキックからのシュートだと思われますが、菊地のヘッドはマテウスの正面、こぼれ球につめた渡部のシュートもマテウスに抑えられ、同点ゴールとはなりませんでした。渡部のシュートはゴールライン近くからではありましたが、ヴェルディの選手も至近距離でブロックに入っていたため、ゴール期待値は高いですが絶対に決めなければならないシーンというわけではなかったと思います。ただ、1点目同様、ドンピシャのコーナーキックではあったため、モノにしたかったチャンスではありました。

その後はお互いにゴール期待値を積み上げましたが、3点目を奪ったヴェルディが勝利。ゴール期待値的には山口が上回りましたが、コーナーキックからのゴールに近い位置でのシュートが期待値を上昇させただけで、試合を見ていた感じではヴェルディの方が得点のチャンスが多いように感じました。


佐藤に苦戦

山口は今シーズン最多の3失点を喫したわけですが、それ以上に失点していてもおかしくないほどヴェルディの選手たちを自由にさせてしまいました。

パスソナー・パスネットワーク   エリア間パス図

エリア間パス図を見ると、ヴェルディは自陣でのパスが多く、敵陣でのパス本数はそれほど多くないことが分かります。ただこのデータは、決して自陣から出られずに攻撃が停滞していたからというわけではなく、後ろでは時間をかけ敵陣では一気にゴールへ迫るという緩急が故のものだと思います。

ボールを保持する最終ラインに対して、山口は2トップやサイドハーフの選手が前から奪いにいこうとしていましたが、全体の連動性が足りずに繋がれてしまうケースが多くありました。陣形を立て直す時間がある繋がれ方ならばまだ良いのですが、広大なスペースの逆サイドへ展開されたり前線の選手に繋がれて前を向かれたりする場面が何度もあり、そこからの素早い攻撃で一気にゴール前まで運ばれシュートを打たれるというシーンが特に前半は目立ちました。

また、逆にプレスに行かずにいると、山口のボランチ脇に降りてきた佐藤凌我や佐藤優平にパスを通されて苦しくなっていました。13分のシーンではダブルボランチの間に降りて縦パスを受けた佐藤凌我に左サイドに繋がれると、中央へ戻したボールを佐藤凌我に決められて失点。縦パスを受ける際もシュートの際も山口は佐藤凌我をマークできておらず、山口陣内に入られてからわずか7秒ほどでゴールネットを揺らされてしまいました。

攻撃スタッツ - 佐藤 凌我   ヒートマップ - 佐藤 凌我

佐藤凌我はピッチのさまざまな場所に顔を出し、パス数は30本を記録。15分のシーンでも自身のサイドチェンジでチャンスを作り、最後は横パスに合わせてシュートを放つなど、チャンスの起点とゴールゲッターという2つの役割を難なくこなしていました。

また、同じようにチャンスの起点となっていた佐藤優平は6本のラストパスを記録。3点目をアシストしたほか、何度も決定的なパスを通しており、山口は彼にも非常に苦しめられました。

攻撃スタッツ - 佐藤 優平   ヒートマップ - 佐藤 優平


カウンターを招くミス

攻撃ではセンターバックとボランチの4人を中心にボールを動かしながら攻め手を見つけようとしていましたが、カウンターに直結するボールロストが多く目立ちました。

ヴェルディは守備時に4-4-2の陣形をとっており、前から強いプレスではめにくることはそこまで多くありませんでした。基本的には山口のセンターバックとボランチの4枚でヴェルディの1列目の2選手を相手にする形となっており、比較的余裕を持って回せていました。ただ、中央への縦パスや相手の背後へのフィードは少なく、ヴェルディのブロックの外側でパスをつなぐ時間が多くなってしまいました。

そのため、ボールロストした際にはヴェルディの選手が前向きな状態となっていることが多く、勢いのあるカウンターを受ける形に。プレスにきた1人の選手にボールを奪われたり、ショートパスが弱いことでカットされたりというシーンが前半は目立ち、何度もカウンターを受けてしまいました。

2失点目に関しても、ビルドアップではなく敵陣でのプレーではあったもののパスカットからカウンターを受けたことが失点に繋がっており、ビルドアップやパスの精度を高く保てなかったことも被シュート数19本・3失点というスタッツに影響しました。

連携の向上を含めボール保持時の精度を上げることは急務であり、それに加えて失った状況に備えるリスク管理やネガティブトランジションの意識づけなども必要になってくると思います。


最後に

セットプレーで先制点を得たこと以外はほとんど何もうまくいかず、スコア以上に完敗だったと感じました。この試合を教訓として、ヴェルディにやられて嫌だったことを自分たちができるようにしてほしいなと思います。次節こそホーム初勝利を。