【J1】前半戦の戦いを振り返ってみよう!
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ルヴァンカップを含めた直近の4試合で3試合無得点となっているサンフレッチェ広島

ACLの影響で前倒し開催となった第19節、広島は名古屋グランパスと対戦しました。


スタメン

フォーメーション図  フォーメーション図

中2日での試合となった名古屋はスタメンを5人変更。センターバック・サイドバック・ボランチ・2列目・1トップと各ポジションで選手の入れ替えを行いました。一方、名古屋より1日多い中3日の広島はスタメンを9人変更。ただ、直近の試合で大幅なターンオーバーを実行しており、ベストメンバーに近い布陣となりました。


スタッツ

基本スタッツ

名古屋はコーナーキックから挙げた先制点を守り抜き、今季リーグ戦5度目の1-0勝利となりました。名古屋はこれで9試合連続無失点。さらに、J1の無失点継続時間の記録を塗り替えました。おめでとうございます。

一方、敗れた広島は湘南戦同様10本以上のシュートを放ちながらも無得点。後半は名古屋陣内でプレーする時間も多かったですが、最後まで名古屋の堅守を打ち破ることはできませんでした。

ゴール期待値

ゴール期待値は名古屋が0.43、広島が0.9とお互いに1未満となっています。両チームともに守備が堅く、1点取れるかどうかという争いであったと言えるでしょう。そのような試合展開の中で、名古屋はコーナーキックから得点することに成功。広島はキーパーの大迫敬介が中途半端な飛び出しでゴールを空けたうえに、丸山祐市をマークしていた今津佑太がボールを見れておらず、プレッシャーの少ない状況で丸山にヘディングさせてしまいました。

前半終了時点ではほとんど同じゴール期待値でしたが、後半は広島が10本のシュートを放ち0.5近く差をつけました。広島としてはなんとか1点返して勝ち点1を持ち帰りたかったですが、同点に追いつけず2連敗となってしまいました。


組織での守備

利用可能なデータの中に「時間帯別パスネットワーク図」というものが新たに追加されていたので、早速利用させていただこうと思います(SPORTERIA様、データの追加ありがとうございます)。15分ごとのパスネットワークが表示され、一定時間経過すると時間帯が推移するようです。

時間帯別パスネットワーク図

広島のデータを見ると、最初の15分間はパス本数が少なく、各選手の(おそらくパスに関わった際の)平均ポジションも全体的に低いことが確認できます。このことから序盤はマイボールの時間が少なかったうえに、敵陣までボールを運ぶ機会が少なかったことが言えるでしょう。試合を見ていた感じですと、この時間帯は特に名古屋の強度の高いプレスに苦戦。スイッチが入った際の全体の連動性やボールホルダーを複数人で囲んでのボール奪取など、名古屋の組織としての守備強度が非常に高いように感じました。

前半15分から45分までの時間帯に関しては色の濃い矢印が複数見られ、少しづつボールを持つ時間が増えてきたことが分かります。また、全体の平均ポジションは徐々に高くなっており、後半にかけて前線の選手が関わる矢印も多くなっています。

広島が最も押し込めていた後半15分から30分の時間帯では、サイドバックの野上結貴(2番)と東俊希(24番)がともに高い位置を取れており、ウイングの浅野雄也(29番)やエゼキエウ(14番)、途中からウイングにポジションを変えた森島司(10番)といった選手たちは中央でボールを受けることができています。加えて陣形が非常にコンパクトになっており、良い立ち位置を取って攻撃していたことが表れています。さらに、前半とは異なって後方での濃い色の矢印が少なく、センターバックがボールに関わった割合が低いことも良い攻撃ができていた証だと思います。

データで見ても後半は良い組み立てができていたので、あとはラストパス、シュートのアイディア・精度の部分になってくるでしょう。直近5試合で4試合無得点という苦しい状況ですが、光は見えていると思います。


中盤の比較

両チームともゴール期待値が1未満と非常に締まった試合となったのは、中盤の選手たちの守備での貢献度が高かったからだと思います。

守備スタッツ - 米本 拓司   守備スタッツ - 稲垣 祥

走行距離・スプリント回数

名古屋のダブルボランチはともにフル出場で無失点に貢献。米本拓司はブロック4回にこぼれ球奪取5回、稲垣祥はタックル6回といずれも両チーム最多を記録しました。2選手とも球際のバトルで非常に強く、寄せのスピードも速かったです。

さらに、走行距離はチーム1位と2位。スプリント回数はそこまで多くないですが、12km以上走り、攻守で動き続けました。

守備スタッツ - 川辺 駿   守備スタッツ - 青山 敏弘

走行距離・スプリント回数

一方の広島はアンカーとして先発した川辺駿がタックル5回全て成功。周囲の状況を常に確認しながらプレーしており、トランジションのスピードも非常に速かったです。走行距離は名古屋の2選手に及ばなかったですが、スプリント数は20回以上と、こちらも90分間通して動き回りました。また、後半途中からアンカーに入った青山敏弘は26分間の出場ながらタックル数で両チーム最多タイとなる6回を記録。終盤にプレーが荒っぽくなったのは残念でしたが、タックル6回中5回成功と、名古屋の追加点を阻止する働きをしてくれました。


最後に

堅守名古屋を打ち破ることはできませんでしたが、後半は良い攻撃だったと思います。あとは、これをいかに得点に結びつけるか。また、0-0の状況でも同じプレーができるかが上位に食い込むために重要になってくると思います。