ここまで無敗のヴェルディが昇格組の熊本と激突したゲームは、両チーム合計で5得点が生まれる乱打戦になった。

結果としては相手のミスを誘い、しっかりと得点に繋げた熊本が3-2で勝利を収めた。


基本スタッツ



試合で目についたポイント


ヴェルディ


後半の途中交代


佐藤、バスケスが交代で入るまではチャンスがなかなか作れなかったが、交代によって中央で起点が生まれただけでなく、ボールを引き出す動きによって裏のスペースが空いたことでチャンスが広がった。

さらに2人が入ったことにより、前線でのプレスにも勢いが出た。69分の熊本GKのパスミス等ゴールまで結びつけれればさらによかった。


谷口


自身のミスから失点に繋がってしまったが個人的には非常に好きなCB。大卒ルーキーではあるが、足元があるだけでなく守備も上手。個人的に今年のヴェルディが良いのはCBの活躍(特にビルドアップが良い)の影響も大きいと見ているので、今節の悔しさをバネに頑張ってほしい。

攻撃スタッツ - 谷口 栄斗


新井

今シーズンのドリブル無双が目立つ新井。今節も得意のドリブルで魅せるシーンはいくつか作ったものの、熊本DFがうまく縦を切っていて決定的な仕事はさせてもらえずアーリークロス中心になってしまったのは残念。


攻撃スタッツ - 新井 瑞希


熊本


前線からのディフェンス


熊本の前線からのディフェンスが非常に良く、ショートカウンターが多く生まれた。決勝点も前線でのボール奪取がきっかけになった。

特にボールを奪われた後の切り替えの速さが素晴らしく、ヴェルディにボールを奪われてもワンプレーで奪い返すシーンが多々あった。ヴェルディからすると守備の時間が長くなり体力的・精神的にもきつかったように思う。

データで両チームのボールロスト位置を見ると、ヴェルディの方が自陣でのロストが多かったことがわかる。


ボールロスト位置ボールロスト位置


杉山

直近の3試合同様右サイドからのクロスによるPA侵入が今節も多かった。

特に杉山のラストパスは得点になっていてもおかしくないシーンがいくつかあった。ちなみに杉山はドリブルも良く、かなり目立っていた。

PA内への進入傾向攻撃スタッツ - 杉山 直宏