2022明治安田生命J1リーグ 第14節 セレッソ大阪vsガンバ大阪


10位 ガンバ大阪(勝点:17 / 4勝5分4敗±0)

08位 セレッソ大阪(勝点:17/ 4勝5分4敗+1)

同勝点で順位的に殆ど差が無く迎えた大阪ダービー

今季はルヴァンカップで1分1敗と勝てておらず、昨季もリーグ戦1分1敗でルヴァンカップは準々決勝で1勝1敗(Total 1-4 で敗退)と勝ちきれていない。

守護神とエースが離脱中なことに加えてコロナ離脱者多数(7人と報道有)と悪夢のような状況下だが前節の柏戦を守り勝った勢いそのままに挑んで欲しい。


ガンバ大阪 フォーメーション【3-4-3】

システム3-4-3を採用。前節と同様ユースの南野、桒原がベンチ入り。

フォーメーション図


セレッソ大阪 フォーメーション【4-2-3-1】

対するセレッソは4-2-3-1。

フォーメーション図


試合結果

結果は3-1で敗戦。

ゴール期待値


上記のゴール期待値、シュートスタッツ、パスネットワーク図を見ると明らかだが防戦一方だった。

基本スタッツパスソナー・パスネットワーク



 




※下記からは今の本音を書こうと思う。不快に思った方がいたらすいません。




 




現在の状況について

まずは大前提として離脱者が多すぎる。一番の要因はそこだと思いたい。コロナ感染に加えて宇佐美が離脱している影響が大きい。また攻撃時キーマンとなるレアンドロ・ペレイラやウェリントン・シウバがチームにフィットしておらず、コロナでの離脱抜きでもプロ初年度である山見や中村がファーストチョイスとなっている現状。CF目掛けてボールを蹴るシーンも多いがパトリックはポストプレーに秀でた選手では無く、レアンドロ・ペレイラも同様で更に最前列で起用するとチームが停滞する原因となっている。ここに関しては確実に補強ポイントだろう。


今回のサポーター騒動

上にも書いたが離脱者が多い現状で試合展開については正直ある程度予想がついた筈。ダービーだから熱くなるという気持ちは分からなくもないがチーム状況を分かっているサポーターが何故こんな問題を起こすのか理解に苦しむ。熱くなって自制できないならはなから試合会場に行くべきでは無い。


片野坂監督の采配

手腕に疑問の声もチラホラと上がってはいるがサポーターの大多数は支持していると思う。3バックより4バックという声も多いが個で勝負して剥がしきれる選手がいない+ハイプレス戦術を用いていない現状、3バックで相手とのズレが生じやすい状況で試合を進めるほうが…と思う。試合展開は確かに受ける展開になるし、ポストプレーに秀でたCFがいない為3バックもキツイのだが。現段階で戦術的に気なっている点は3つ。《①戦術変更時の優柔不断さ、②前線に高さを必要とする不合理、③守備ブロックの考え方》だ。



① 戦術変更時の優柔不断さ

優柔不断という言葉が適切か分からないが試合途中で戦術を変更した際、遊びをもたした結果うまくいかないことが多いように感じる。今節を例にあげるのであれば後半開始時にRWBの柳澤をRSHにして4バックへと変更を行った。結局うまくいかずに3バックへ戻すことになるのだがこの変更はチャレンジというには少々お粗末だったと思う。後ろ4枚にした狙いは何だったのだろうか。受け続ける展開を打破し、全体的にラインを押し上げたいというならばペレイラに変えて守備貢献や運動量の選手を入れた方が良い。またRSHを柳澤のままでというのもどうなのか。様々なリスクを考慮して試合状況によって対処できるようにと采配しているのは分かる。しかしチーム状況含めて様々な無理が生じている中で時には決断が必要なのではと感じることは多々ある。

前線に高さを必要とする不合理

片野坂監督は大分時代を考えると3-4-3の形を好むのだと考える。3バックを採用する以上、押し込み・押し込まれの展開が増え、その結果前線に高さがある選手を配置したいと指揮官は誰しも考えると思う。だがポストプレーを行うに当たっての適任者がいない。パトリックには圧倒的空中戦の強さはあるのだがボール保持した際の足元技術に不安がある。ペレイラには高さはあるが最前列の選手として身体を張って相手ディフェンスラインを押しあげる動きは出来ない+守備強度が余りにも低いので使える位置が限られる上に受ける展開になりやすくなる。不合理だなと考えるのは何故この状況で補強が無かったのだろうか。この位置に配置される選手がキーマンになるのは確かだ。補強が何かしらの理由で出来なかったのであれば第二節の浦和戦を経て高さに未だ拘るのは何故なのかと思う。

守備ブロックの認識

5-4-1、5-3-2、4-4-2、4-4-1-1チームが今採用しているブロックの形はこの辺りか。各々守り方は異なるだろうし、起用している選手でオプションもあるのだろう。だが選手間で認識にズレが生じていると思う。相手に引っ張られた際の埋め方やマークの受け渡しが満足いく出来ではない。守備ブロックを見ていても汚いと思うことが多い。認識の統一は課題だろう。