先シーズンのイチオシ試合を選ぶ時に、どういう視点で選ぶかで変わってくると思いますが、もうすでに今シーズン開幕が見えている状況ですので、今期へつながる試合か否かという部分で見てみました。


まず、我が山形は昨シーズンから「なるべくボールを保持する」というサッカーを目指しているわけです。

そうなると、この「ボール支配率」が一つの目安になるかと思います。


話が少し逸れますが、昨シーズンのJ2は、


極端にボールを持つ徳島が優勝し


極端にボールを持たない福岡が2位


という結果でした。


山形としては当然、「徳島型」の昇格を今季目指すわけです。


過去2度の昇格は

 守備をベースにした「小林伸二型」で昇格、3シーズン目で降格

 ハイプレッシャー&ショートカウンターの「石崎信弘型」で昇格、1シーズンで降格

というわけでその先のJ1定着を目指すなら、やはり「徳島型」の昇格は目指さないといけない訳です。


ちなみに、徳島の2020シーズンの試合結果からボール支配率に注目したTOP5ですが


1位 36節 vs町田(H)3-0勝利 支配率:77.2%

2位 33節 vs栃木(H)2-0勝利 支配率:73.8% 

3位 6節 vs福岡(H)0-1敗戦 支配率:72.7%

4位 41節 vs大宮(H)1-0勝利 支配率:72.2%

5位 18節 vs栃木(A)1-0勝利 支配率:70.5%

(参考:Football LAB


と驚異的な支配率と勝率ですね。ちなみに6位の試合も70.3%の支配率。

全42試合中、実に7分の1に当たる6試合で7割以上の支配率。

6割以上の支配率に広げると、19試合。55%以上だと26試合、ということで圧倒的にボールを握りながら勝ってきたということが数字からよく分かります。


対する我が山形。


支配率TOP5を出すと


1位 17節 vs松本(A)0-1敗戦 支配率:63.8%

2位 24節 vs松本(H)1-3敗戦 支配率:63.0% 

3位 2節 vs栃木(H)1-0勝利 支配率:62.0%

4位 38節 vs町田(H)3-2勝利 支配率:59.1%

5位 18節 vs福岡(H)0-1敗戦 支配率:58.3%

(参考:Football LAB


こんな感じ。


そもそも支配率70%どころか、65%以上も記録したこと無し。

さらに、上位5試合のうち、3試合は負け試合。

(この3つはファンの方なら「あー。。。」と思い出されるのではないでしょうか。)


1位のAway松本戦なんて、糞みたいな最低の負け試合でしたからね。


昨季さんざん、「決めるべきところを決めていれば」という話をしていた我々ファンも、↑の徳島のデータと比べて見ると少し考え方を改める必要があるのでは?と思いました。というのも昨季は、


ある程度ボールを握っても、決めるところを決めきれずに勝ち点を失った


という印象でいたのですが、目指すべき「徳島型」から逆算すると、もっとボール支配率を高める必要があるのでは?というアプローチに変わってくるのではないでしょうか?


ということで、


昨季の支配率から最低でも各試合10ポイントアップくらいを目指さないとダメだ


ということですね。


1位の試合、あの松本をあれだけチンチンにしてもまだ足りません。ということです。

むしろ、「あれくらい相手を押し込むのが最低ライン」ということになるでしょうか。


そういう意味で、私の昨季のイチオシ試合は、やはりこの試合になりますね。