開幕戦は終始ゲームを支配するもゴールが奪えずスコアレスドローという結果。しかし、今シーズンの目指す形が表現できていた点についてはポジティブに捉えていいと思います。

対する愛媛FCは前節富山戦を1-2の逆転負け、試合のハイライトを見ると4231という布陣でしたが、右SBに森脇、ボランチに横谷、矢田、トップ下に佐々木匠、ワントップに松田力とタレントが揃っており、全体的に個人のテクニックは高い印象を受けました。

先制点は高い位置でボールを奪ってのショートカウンターを佐々木がミドルシュートで決めました。岐阜としてはボールを奪われる場所とその後のリスク管理は徹底したいところです。逆に失点シーンは2点とも自陣ゴール前で長身の富山の大野選手に決められものでした。4バックで守りますが、全体が間延びしDFラインの前に結構広いスペースができるので、そこをうまく利用して積極的にシュートを撃つのが良いでしょう。また、右SBの森脇は積極的な攻撃参加が売りの選手ですので、岐阜からしたら左サイドの奥にもスペースが生まれやすいので、左SHの藤岡やFWのンドカがそのスペースに走り込み中にクロスを上げるのも良いのではないでしょうか。

前節横浜戦の反省から早い時間に先制ゴールを奪い試合を有利に進めることを目指して試合に臨んでほしいです。スタメンを変える必要はないと思いますが、柏木などがコンディションを整えてスタメンに名を連ねることも考えられ、相手からすると非常に対策が立てにくいのは今シーズンの岐阜の強みではないでしょうか。開幕戦を見るとポジションごとの役割や約束事が明確になっている分、起用される選手は役割を果たしながら自分の個性をいかに発揮して勝利に貢献するかがレギュラー奪取の鍵だと思います。ホーム開幕戦天気が心配ですが熱いゲームを期待しています。