連敗を脱出すべく挑んだ、水戸との北関東ダービー。

前半から裏を狙う攻撃を繰り返し、19分には深堀がトップスピードでゴール前に走り込み狙い通りの形で先制。

後半には不運な失点もあったものの、80分には怪我からの復帰戦となる内田が勝ち越しゴールを決める。


支配率やパス数は水戸を下回ったものの、スルーパスやクロスの数では水戸を上回り、堅守&カウンターで掴み取った一戦となった。

決勝点の内田、その起点となった平松など交代選手も活躍著しく、まさに「スタメンと控えの18人を信じて」勝ち取った勝利といえよう。


基本スタッツ



新ミニ四駆加藤潤也、爆走する

今日はヒーローが多い試合だったが、特に目立ったスタッツを残した選手としてFW加藤潤也を紹介する。

彼の二つ名は【新ミニ四駆】。ミニ四駆のようなスピード・小回り・スタミナでピッチを駆け回る様子を表現している。


まずは加藤のヒートマップを見て欲しい。

主戦場である左サイドだけでなく、自陣PA内や右サイドまでピッチ上でボールタッチしていることがわかる。

まさに【新ミニ四駆】といえる活躍で、ピッチ上を駆け回った。


ヒートマップ - 加藤 潤也


フォーメーション図

加藤は442の2トップとしてスタメン出場、一時は右SHに移動し、70分からは541の左SHとしてプレイした


続いて攻撃スタッツだ。

80分には、爆走してスルーパスを受け、キーパーと1対1になるとまさかの折り返し。

意外性にあふれたプレーで、内田の決勝点をアシストした。

練習していた形(内田のインタビューより)とはいえ、驚くべき視野の広さでおお仕事をやってのけた。

崩して得点を取るという今年の群馬のスタイルを象徴するシーンでもあった。


アシスト以外でもラストパスやクロスも多く記録しており、様々な形で決定機に関与できる選手であることを証明した。


攻撃スタッツ - 加藤 潤也



最後は守備スタッツを紹介する。

最前線のFWながらタックル・クリア・ブロック・こぼれ球奪取を記録しており、守備でも欠かせない働きをした。


象徴的なのが62分にシュートブロックをしたシーン。

群馬のビルドアップにミスが生じ、自陣バイタルエリアで相手にボールがわたる。3対4の数的不利で大ピンチという場面。

相手のトラップが乱れた隙に、加藤が画面外から超スピードで帰陣。

水戸のFW木下のシュートをスライディングでブロックすると、跳ね返ったボールをスライディングした姿勢のままエリア外にかきだした。

まるで本職DFのような圧倒的な守備力でチームを救った。

「あれ?今の戻ってきたの加藤だよな?」とDAZNを3度見するような機動力、まさにミニ四駆であった。


この他にも、WBが釣り出された際に積極的にDFラインに加わったり、84分には相手選手2人を背負って1人でCKを獲得するなんてシーンもあった。

チームが勝ちきるために必要なタスクをすべて満点でこなした印象をうける本日のプレーであった。


守備スタッツ - 加藤 潤也



以上、本記事では連敗を止めたザスパと、特に加藤潤也の活躍について紹介した。

今季加藤はまだ0ゴール。たが、得点以外の部分で大車輪の活躍をしていることは間違いない。

新ミニ四駆の素敵な走りがゴールという形で報われる日も近いだろう。