※書いている途中で原稿データが吹き飛んだため、本レビューは書きたかったことを箇条書きにて失礼します。


5月は1勝2分4敗と苦しいザスパ。

本記事では、暑さに苦しんだ可能性を紹介する


基本スタッツ


狙い通りにいった序盤


序盤は狙い通りにいった。

左から右へロングボールをおくり、右サイド(特に小島)からクロスを送るという流れができた。

パスソナーネットワークをみると、サイドチェンジとクロスの矢印がある。狙いを再現性高く表現できていた。


エリア間パス図


ゴール期待値でも20分くらいまでは、ザスパが優勢だった。

しかし、ダイナミックな攻撃を繰り返したからか、暑さのせいなのか、ザスパの歯車は少しずつ狂いはじめた。

ゴール期待値



狂う守備の距離感


失点は22分。

クロスがディフレクションすると、渡邉新太にうまく合わされた。

この場面ミスが2つ重なっている。1つは岩上のクロスへの寄せ方が甘かったこと。2つ目は城和がボールの落下地点予測を誤ったこと。2人とも"らしくない"プレーだった。

この日の前橋は34℃。暑さが判断を狂わせたか。


他にも、クリアミス・縦パスを引っ掛けられる・いつもなら収まるボールが収まらない・あわやレッドカードのプレーをしてしまう、等。

チーム全体で明らかに精彩を欠いていた。


もしかしたら、チームが暑さに慣れていないのかもしれない。

去年・一昨年の夏は、奥野元監督とポゼッションを極めて重視するショートパス主体のサッカーをしていた。攻撃時の運動量はいまより少なかった記憶がある。だから、体力の消耗も違うのではないか。

いままでと同じ心積もりで動くと、痛い目をみてしまうのではないだろうか。


そして何より求められるのは、ベンチ外の選手の奮起だ。

ここまで5試合以上に出場しているのは18人と、スタメン+ベンチのメンバーがほぼ固定されてしまっている。

選手層を底上げすることで、チーム状況は間違いなく向上するはずだ。

天皇杯ではチャンスをもらえる選手もいるかもしれない。1人1人がザスパの救世主になる可能性がある。自分がヒーローになる気持ちで戦い抜いてもらいたい。




最後に、今節で興味深いスタッツを残した選手を紹介する。

まず前節スーパーゴールを決めた山根。今節も強烈ミドルを打つなど、シュート・ラストパス・クロスで躍動した。

攻撃スタッツ - 山根 永遠


復帰戦になった川上も今後注目だ。

右WBとして出場。常に高い位置をとり、ロングボールを収めた。

川上の体の強さを活かしたロングボール戦術が、新しいプランになるかもしれない。

攻撃スタッツ - 川上 優樹

ヒートマップ - 川上 優樹