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こんにちは。大分トリニータファンのトリニスタと申します。

データ分析を通じてトリニータのことをより深く理解したい!と思い、ブログを始めてみることにしました。

スポーツアナリティクスに関しては全くの素人ですので、勉強もしつつ緩く進めていきたいと思います。


2023シーズンを振り返って


トリニータのサポーターにとって、2023シーズンは失意のシーズンでした。

シーズン開始当初は一時首位に立ち、J1自動昇格の夢を見ましたが、終わってみればまさかの9位。プレーオフ圏内にも届かずでした。

なんと言っても大きかったのが後半戦での大失速


(画像の出典:Football Labのデータをもとに筆者作成)


勝点の推移を見ると明らかですね。。


そこで今回は、シーズンを前半戦と後半戦に分けてデータ分析し、一体何が変わってしまったのかを明らかにしていきます。

分析にはFootball Labのデータを用いました。また、前半戦を第1節から第21節、後半戦を第22節から第42節としています。



前半戦と後半戦で決定的に違った指標とは…?


トリニータの試合結果一覧のページからデータを抽出し、前半戦と後半戦に分けて各指標の平均値を比較しました。

結果は以下のとおりです。(各指標の説明はこちらからご確認ください。)


(画像の出典:Football Labのデータをもとに筆者作成)


また、得点、失点、勝点の合計値も比較します。



これら2つの比較から以下のことが読み取れます。


1.奪取Pが大幅に減少。守備Pが微減。

2.保持率が減少。

3.攻撃の指標は概ね増加した一方でシュート成功率は減少。得点は同数


それぞれ変化はありますが、前半戦と後半戦では、奪取Pに大きな変化がありました。

奪取Pの変化を見ると右肩下がりの傾向になっています。


(画像の出典:Football Labのデータをもとに筆者作成)


奪取P、守備Pとは?守備力の評価との関係性は?


ここで奪取P、守備Pの違いを確認しておきましょう。

Football Labの定義は以下のとおり。


(画像の出典:Football Lab)


要は、相手からボールを奪い切れたか、単にクリアして難を逃れただけなのか、といった違いがありそうです。

守備Pは「とにかく相手の攻撃を阻止する能力」とも捉えられそうですね。


実はこの守備P、なんとトリニータはJ2最下位なのです…!トリニータよ、そんなに守備がダメダメだったのか…?


(画像の出典:Football Lab)


いやいくら後半戦失速したとはいえそんなはずは無いのでは…?

よくよく見てみると、J2最小失点の東京Vや首位の町田、千葉、清水、磐田などの上位勢も軒並み守備Pが低くなっています。これらのチームに守備力が無いとは思えませんよね。


ここで注目すべきことは、守備Pは攻撃阻止時ににポイントが加算される、特に自陣での阻止時にポイントが高くなるということです。つまり、自陣での守備の機会が少ないと、必然的に守備Pが低くなるはずです。


その証拠にKAGI(守備の際にどれだけ相手を前進させなかったか、相手を自陣ゴールに近づけなかったか。詳しくはこちら)という指標を見ると、町田、磐田、千葉、東京V、清水はしっかりKAGIが高く、自陣での守備の機会が少なかったため、守備Pが低かったと言えそうです。


(画像の出典:Football Lab)


KAGIはトリニータもそこそこ高いのですが、9位。成績順位に見合った数値です。上位勢に比べると自陣での守備の機会が少ないとは言えない中で、守備Pが低い…

ということは、やはりトリニータの「とにかく相手の攻撃を阻止する能力」はJ2内でも低かったと言わざるを得ないですね…


また、上記で確認したように、KAGIや守備Pは前半戦・後半戦の数値に差がほぼないことから、シーズン通して同様の状況だったことがわかります。


奪取できないことで守備が崩れてしまった


トリニータは「とにかく相手の攻撃を阻止する能力」が極端に低いチームでした。

攻め込まれると相手の攻撃を成功させてしまう、つまり、ゴールを割らせてしまう確率が高まってしまうチームです。


そんなチームが失点を減らすためには、攻め込まれるよりも前に、早めにボールを奪取することが重要だったのではないか、と考えます。


前半戦は奪取ができていたから、守備の機会が減り、結果失点につながるリスクが下げられていた。

相手ボールになっても速やかにボールを奪い、常に自分たちがボールを保持し、主導権を渡さなかった。


以下はシーズン当初の記事からの引用です。


今季、立ち上げの際「世界一トランジション(切り替え)の早いチームを目指したい」と宣言した伊佐耕平選手。「守備の一番最初と攻撃の一番最後」という意識で、ピッチを縦横無尽に駆け巡っている。


まさに、目指すサッカーができていたと思います。


しかし、そのトランジションが徐々に鳴りを顰めていき、前からのプレスがハマらず逆にひっくり返される、攻撃を許すとあっさりとゴールを奪われてしまう、という展開が多くなっていった印象でした。

今回の分析によって、上記の印象に対し、奪取Pが下がっていたという事実で裏付けられたかと思います。



おわりに


トリニータが目指したサッカーを90分続けるには体力、連携、強度どれも高いレベルで必要で、非常に難易度が高いはずです。

そこに果敢に挑戦しトリサポに夢を見せてくれた下平監督は素晴らしかったと思います。


さて、次期監督は片野坂監督が就任することが先日発表されました。

就任のインタビューでは、まず守備の立て直しをポイントに挙げていて、さすがだなと感じています。


来季こそは昇格、そしてJ1定着へ。進化したカタノサッカーでどこまでいけるか楽しみです。