この試合、広島が前半13,54分に2本のPKを決めた。そこでPKの確率について調べてみた。
PKの成功率は75%前後
PK研究の権威が語る、奥深き世界「ゴール上隅に飛んだPKのストップ率は0%。だが…」2021.01.23
https://real-sports.jp/page/articles/482540774483821505
今年、サッカーのPKは生誕130年の節目の年。1891年6月2日に行われたサッカーの国際会議で現行方式のPKが競技規則の中に取り入れられた(12ヤード(約10.97m))
プロサッカー選手の場合、シュートの平均速度は時速50~100km。この速度でシュートがペナルティスポットから放たれた場合、ボールは約0.6秒でゴールに達する。これに対して、ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)のイアン・フランクス教授らが1997年に行った研究では、キーパーが放たれたシュートに反応して同じ方向に跳ぶまでに要する時間は0.5~0.7秒
Daniel Memmert
Prof. Dr. Daniel Memmert is a Professor and Executive Head of the Institute of Exercise Training and Sport Informatics at the German Sport University Cologne, Cologne (Germany)
https://fis.dshs-koeln.de/portal/en/persons/daniel-memmert(da681bc9-cc2c-4cea-8243-a578469e5577).html
INSTATではPK成功率は75.49%だった。
INSTATによるPKの大規模な調査https://instatsport.com/football/article/penalty_research
2009年以降、世界中のサッカー場で10万回近くのPKのうち、75.49%がゴール、17.57%がゴールキーパーによってセーブ、4.07%が枠の外にはずれ、2.87%がポストまたはクロスバーに当たった。
PKのキッカーはだれが蹴るべきか?
年齢:30歳以上、ポジション:FW/攻撃的MF、利き足:左、国籍グループ: アジア、星座:獅子座、PKの経験値:Regular penalty taker(普段PKを蹴る選手?)/もしくはチームのスコアラー
さらに年齢について細かく見ていくと、32~33歳の選手が最もよく、最も信頼性の低いシューターは、18~19歳の若い選手でミスの確率は25.45%まで上昇する。国際試合では、状況は大きく異なり、代表チームの試合でPKのチャンスが訪れた場合、28-29歳の選手に頼るべき。28-29歳の選手は78.79%の確率で得点している。2番目に良い年齢層は30-31歳の選手で、78.71%の成功率である。注目すべきは、代表チームの試合では、ベテラン選手の効率が著しく低下している:34歳以上の選手は、ペナルティーのほぼ30%(29.63%-34-35歳、31.94%-35歳以上)で得点に失敗している。
PKのGKはだれがよいか?
年齢:30~31歳
利き足/利き手:どちらでも
国籍グループ :アメリカ
星座: 天秤座
経験:Active rotation member(スタメンの多い選手?)
どのリーグが最もPKの成功率が高いか?
日本のJ1リーグ、PK成功率は80.99%!
最高のPKキッカー(2009-2018): Robert Lewandowski(レバンドフスキ), Rickie Lambert(ランバート), Max Kruse(クルーゼ)
PKを含むゴール期待値が高いシュートを決めきっている広島とゴール期待値が高くないシュートを決めたマリノスと対照的。ゴール期待値からは1-2 or 2-3が妥当な結果だったか。走行距離が多かった広島はマリノスのペースに合わせたのだろうか、それでも試合をリードしていたのは広島だった。
マリノスのパス成功数が666本と広島の4倍ほど多いためパスネットワークもマリノスのほうが多く線がある。広島はジュニオオールサントスへのパスのみ線がついているが、この試合で活躍した選手にうまくパスをつなぐことができたようだ。
エリア間パスではマリノスは左サイドのラインが濃く、マルコスが中央よりも左寄りなのは利き足が右で半身で前を向くためか。
マリノスの右サイドの選手では、仲川がゴールへ向かうようなタッチとヒートマップが見られる。岩田と交代で入った渡辺の比較では渡辺のほうが相手ゴールに近い位置でプレーできている。得点を狙いに行った攻撃的な交代だったと思われる。渡辺の投入でボランチは扇原1人体制に変更したのも影響したのか、総走行距離がチームトップの90分で12.689 kmだった。トラッキングデータhttps://www.jleague.jp/match/j1/2021/030701/trackingdata/
マルコスと仲川に代えて水沼宏太、樺山を交代で投入。攻撃の起点になるマルコスからドリブルで仕掛ける樺山、ドリブルで仕掛けることが多い仲川に代えてクロスを上げるのがうまい水沼宏太と違うタイプの選手をいれたようだ。
スプリント回数ではこの試合1位が前田大然 81分で43回、チーム合計 217回なので、19.8%(43/217)だった。30回以上でも多いと思うが、43回は驚異的な数値であり、この試合2得点の活躍もこのスプリント数が影響していそうだ。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2021/3/10 17:09
PKも奥が深いですよね!
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shakekuma
2021/3/12 19:20
PKはデータがあって見てて面白いですね。J1のPKは0.8点でどうでしょうか笑
一時期、蹴る順番もABBA方式とかありましたが…💦
成功率が80%くらいあるので、PKでゴールが決まったら
・PKを獲得した選手に0.8点
くらい上げたいな…という気もします💡