2021 J1第17節 柏 1-2 札幌 レビュー、パスが分断された試合、CBPでは古賀太陽と田中駿汰のDFが目立つ

前半はVARで長いアディショナルタイムに。後半はレイソルを止めるためにファールが多くなり、セットプレーがキケンだったが、なんとか耐えてコンサドーレが勝利。

コンサドーレは珍しい内容で勝ったようだ。

スタッツとゴール期待値

枠内シュートはレイソルが倍になっている。走行距離とスプリント回数はおおよそ同じ。ゴール期待値は一進一退だが、終盤に一気にレイソルが積み上げて危なかった。

コンサドーレはメンバーが少し変わった。レイソルは前線に外国籍選手が並ぶ。

パスソナー・パスネットワーク

どちらのチームもDFの最終ラインでしかパスがなかなかつながっていないが、前線の選手まではなんとかパスネットワークができている。コンサドーレは福森のパスがいつもより少ない。田中駿汰、高嶺のパスが多く、菅野もDF並みに左右にパスをしている。

時間帯別パスネットワーク図

初めて見るような図がでてきた。前半30-45分でパスがつながらず、選手4人でパスを回していることになるレイソル。同様に前半30-45分で7人でパスをしているコンサドーレ。後半0-5分と後半30-45分は後方と前線2人のみでのパスとになり分断されており、このような図も初めて見た。珍しいように思う。相手のパスカットして、前線の選手のみでカウンター気味にパス交換、もしくはGKからのロングキックを収めてのパス交換だと前線2人でパスしているような図になるのだろうか。

エリア間パス

どちらのチームもペナルティエリア内での左から右への横パスが見られる。

レイソルは左右のサイドでのパスが多く、ゾーン14（バイタル）でもパスが通っている。右サイドも敵陣深くまでパスが見られるが、PK獲得も右サイドからだったので、効果的だったように思う。

コンサドーレは自陣中央でのパスがかなり多い。ペナルティエリアでのパスは見られるが、ゾーン14（バイタルエリア）でのパスはバックパスのみで、アタッキングサードまでパスがつながっていない。

走行距離・スプリント

レイソルは走行距離で8，10 kmに分かれ、スプリント数は25回以下。コンサドーレは走行距離10 kmの選手が多く、小柏は圧巻のスプリント数40回超え。裏への抜け出し、カウンターも多く、得点にもつながった。

対戦成績

レイソルの勝ち越し。直近5試合で価値のないレイソルと勝ち点はとれているコンサドーレ。

得失点パターン

バランスよく得点がとれ、ショートパスとクロスからの失点が多いレイソル。セットプレーからの得点が多く、セットプレー、クロス、ショートパスからの失点が多いコンサドーレ。両者の大きな違いはPKでの得失点があるかないかだった。

ヒートマップ

DFのようなボールタッチ位置の菅野

DFライン。右サイドよりの田中駿汰、高い位置をとれている岡村大八、左サイド自陣をカバーする福森。

左DFに降りて組み立てる高嶺は当たり負けもせず、クリスチャーノに対応できていた。自陣中央に位置する荒野。センターサークル付近でプレーする駒井。

自陣低い位置でのプレーが多い青木、右サイドで自陣、相手陣内でバランスよくプレーしているルーカスフェルナンデス。

広範囲でボールタッチしているが相手陣内中央でペナルティエリアでもボールタッチが見られるジェイは自陣でのボールタッチは空中戦と思われ、守備でも活躍していた。小柏は相手陣内の右サイドで多くプレーできており、ペナルティエリアでもボールタッチが見られる。

交代選手

宮澤が左寄りでプレー。

レイソル選手

自陣左サイドで多くボールタッチが見られる古賀、相手陣内の右サイドで起点になるクリスチャーノ、相手陣内を横に動く江坂、自陣左サイドと中央でのプレーが多いドッジは位置が少し低いか。菅野と比較するとペナルティエリア内を横に移動しているキムスンギュ

北海道コンサドーレ札幌 2021マッチレポート | 5月29日 vs 柏 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2021&month=05&date=29 #footballlab

2021.5.29 19:00 Kick Off三協フロンテア柏スタジアム

天気晴気温21.8℃芝全面良芝／観客数4,270人

タイムライン

前半のシュート数は変わらないが、ピークの山を見るとチャンスは札幌のほうが多い時間帯が多かった

後半試合終盤にシュート数5本打ったレイソルと0本のコンサドーレ。ピークの山ではレイソルが高い時間が長く、ここで決められなかったのがコンサドーレの勝因かもしれない。

コンサドーレはボール保持率が高い時にシュートを打てていたようだ。

シュートとチャンスビルディングポイント

中央からの似た位置からのシュートが多いレイソル、バラバラな位置から打っているコンサドーレ。

チャンスビルディングポイントCBPではボール保持率で上回ったコンサドーレが攻撃などで上回ったかと思っていたが、レイソルのほうが攻撃、パス、クロス、ドリブル、シュートと上回っており、さらに守備もレイソルのほうが高い。コンサドーレはゴールと奪取、セーブでレイソルを上回ったが、最後のところで決めきり、失点せず、奪取できていたのがよかったようだ。

攻撃、パスでトップの古賀、守備トップの田中駿汰

クロスとドリブルで上位の青木、攻撃、パス、奪取で上位の高嶺が目に付く。

スタッツ

30 mライン進入がお互い少ないが、相手ゴールに迫るシーンがお互いに少なかったようだ。

札幌「28選手の最新市場価格ランク」　2.1億円の“タイの至宝”など7人が“億超え”評価　2021.02.25　

■北海道コンサドーレ札幌（昨季12位／10勝9分15敗）

選手市場価格総額：17億3037万5000円

チーム内最高額選手：チャナティップ（2億1590万円）https://www.football-zone.net/archives/309706

総市場価値15位（/57）

柏「35選手の最新市場価格ランク」　“脱オルンガ”がテーマも現時点では控えめな補強

2021.02.27

■柏レイソル（昨季7位／15勝7分12敗）

選手市場価格総額：21億7487.5万円

チーム内最高額選手：クリスティアーノ（2億1590万円）

総市場価値7位（/57）

ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」https://www.transfermarkt.jp/