ストイチコフが左、ラウドルップが右のクライフ監督バルセロナ、ルーカスが左、金子が右のミシャ監督コンサドーレ。
逆足の選手を配置するのは昨シーズンのアウェイ川崎フロンターレ戦で同様の話があったように思う。サイドの選手からコンサドーレはうまくチャンスを作れていた試合だったようだ。
--両ウイングバックに逆足の選手を配置した狙いを教えてください。
以前もルーカス(フェルナンデス)を左に、金子(拓郎)を右に置いたことはあります。狙いは4バックのマリノスはボールサイドに寄る傾向があり、逆サイドが空いてきます。
【公式】横浜FMvs札幌の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2022年9月18日):Jリーグ.jp https://www.jleague.jp/match/j1/2022/091817/live/ #Jリーグ
コンサドーレは右からの展開、左から右へのサイドチェンジが多く決まっていた。
スプリント回数が札幌のほうが上回っており、走行距離でも2 kmと大きな差がないのは意外だった。
スプリント回数ではどちらも20回以上がない。マリノスのほうがスプリント回数と走行距離を両軸にしてみると相関が低そうで分布がまばらになっており、選手の走行距離などを管理していたのだろうか。雨が降っていたのでピッチコンディションも走行距離、スプリント回数に影響していたのかもしれない。
マリノスは前半25分付近までゴール期待値が一気に上昇しているが、その後停滞。マリノスは前半25分付近まで飛ばしてペースを上げれるが、その後走り疲れで停滞したのかもしれない。
コンサドーレはどの時間帯でもゴール期待値が積みあがっているが、最終的にゴール期待値で上回ることができず。
枠内シュートではマリノスのほうが少ないが、ゴール期待値では高い。
シュート位置でもマリノスはペナルティエリア内中央でのシュートが多いが、コンサドーレはペナルティエリア外でのシュートが多くなっているのもゴール期待値へ大きく影響していると思われる。マリノスはペナルティエリア内へ進入させてシュートをあまり打たせていないようだ。
北海道コンサドーレ札幌 2022マッチレポート | 9月18日 vs 横浜FM | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2022&month=09&date=18 #footballlab
配置は4213と3421
マリノスは前半30-45分以外はほとんど相手陣内で人数をかけてプレーできている。
コンサドーレは前半は相手陣内でプレーできているが、後半は相手陣内でのプレーが少なく、パスもつながらず。後半15-30分での配置は右肩上がりの斜めに密集しており、連携した攻撃ができていないように思われる。
エリア間パス
マリノスは右サイドでのパスが多く、相手陣内でのパスも多い
コンサドーレは右サイドでは高い位置でパスがあるが少なく、左サイドでのパスもアタッキングサードで少ない。自陣ゴール前でのパスが多くなっており、押し込まれている時間帯が長かったようだ。
自陣ディフェンシブサードでのボールロストがどちらのチームでもみられる。
マリノスは相手陣内に押し込んでのプレーが多いので、相手陣内でのロストが多く、自陣では比較的少ない。
コンサドーレは自陣でのパスが多いのが影響していると思われ、自陣でのボールロストが多い。相手陣内アタッキングサードでのボールロストが少ないように思えるが、そこまで運べていないので、ボールロストも少なくなっていそうだ。
個人攻撃スタッツ
マリノスではラストパス、クロスが複数ある水沼、エウベルが目立つ。
コンサドーレはクロス3の菅、シュート4、ラストパス2、クロス1のルーカス、シュート2、ラストパス2、圧倒的に多いクロス7の金子が目立った
個人守備スタッツ
永戸のブロック5、岩田のクリア4こぼれ球奪取6、角田はタックル3クリア6ブロック2こぼれ球奪取3とチームで守備のスタッツが最も多かった
コンサドーレは守備陣の複数項目でスタッツが多い田中駿汰、高嶺、最多のクリア7をしており、他のほかのスタッツも多い岡村大八が目立つ。
攻撃での貢献度の高いサイドの金子、ルーカスは守備での貢献度も高い
GKのスタッツとボールタッチ位置とヒートマップ比較
枠内シュートでは高丘のセーブ7が目立つ。どちらもヒートマップが似ているが高丘のほうがマリノスが押し込んでいる時間帯が長い影響と思われるが、センターサークル付近でのボールタッチが4回も記録している。菅野はボールタッチ位置が他の試合と比較し、CB付近でのプレーが少ない。
永戸のプレー位置がかなり高く、中央でもプレーしており、ペナルティエリア内でのボールタッチもある。。松原は右サイドのハーフウェイライン付近でのプレーが多いが、相手陣内ではゴールへ向かうような中央寄りでもプレーしている
シャビエルはハーフウェイライン付近でのタッチが多く、相手陣内でプレーをさせてもらえなかったようだ。青木も自陣でのプレーが多く、プレー位置が低いが相手陣内バイタルエリアでのボールタッチが6回ほどみられる。
ルーカスもハーフウェイライン付近でのプレーが多く、位置が低いがペナルティエリア角付近からペナルティエリア内へのプレーで4回ほどボールタッチができている。金子は右サイドの相手陣内の高い位置でのプレーが多かったようだ。
駒井のプレー範囲はこの試合でも広い。岡村大八は中央でプレーしていた印象だが、ボールタッチ位置では右側のペナルティエリア角付近でのプレーが多かったようだ。
小柏は中央でもプレーしているが、右サイドハーフウェイライン付近でのプレーが多い。スパチョークが右サイドでプレーしており、ペナルティエリアでのタッチも2回と短い時間でも攻撃ができている。
パス成功率では79%と69.7%
30mライン進入では50と23で、マリノスが圧倒しているが、ペナルティエリア進入では13と11で大きな差がないのはコンサドーレがペナルティエリアまでは進入させない守備ができていたようだ。
チャンス構築率では9.3%と10.8%と意外にもコンサドーレのほうが高かった。
最後にまだ使ったことのないデータについてコメント。ペナルティエリア内進入傾向。どのような攻撃をしているのか、されているのかが可視化されていてわかりやすいと感じた。
マリノスは左ハーフレーンでのドリブルでの進入が多く、左側ペナルティエリア角付近へのパスも多い。右サイドからのクロスがないのが意外だった
コンサドーレはクロスが多く、特に右サイドからが多いが、その分右からのパスの進入回数が少ない。左方向からのパスでの進入が多い。ポケット(ハーフレーンのゴールエリア横)へのパスが左右ともに多くみられる。
進入起点数では27と37でコンサドーレのほうが多い結果だった。
被ペナルティエリア進入傾向
マリノスはドリブルで進入されるのがなく、クロスを上げられるのが多い
コンサドーレは左サイドからはクロスを多くいれられ、パスは左から右方向へパスされることが多い
コメント(3)
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SPORTERIAスタッフ
2022/9/30 20:08
>スプリント回数が札幌のほうが上回っており、走行距離でも2 kmと大きな差がないのは意外だった。
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SPORTERIAスタッフ
2022/9/30 20:12
>狙いは4バックのマリノスはボールサイドに寄る傾向があり、逆サイドが空いてきます。
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shakekuma
2022/10/1 01:14
>(主に守備面で?)相手にスプリントをさせないようなやり方が上手くいっていた
たしかに、今季の1試合平均スプリント回数で
札幌:167.6回
横浜FM:189.1回
なので、この試合で札幌が上回ったのは(主に守備面で?)相手にスプリントをさせないようなやり方が上手くいっていたのではないかなと思いました💡
札幌は敵陣内で斜めのボールでのサイドチェンジが上手いですよね~。
あくまで個人的な感覚ですが、逆サイドで受けた選手が逆足だとゴールに向かってくる形が多くなるので、少し遅れてスライドしてくる守備選手から見ると動きのベクトルがちょっと難しくなるような気がします🤔
ボール支配率は札幌が低いので、ボールを握るというのは違うので、ボールの出所をつぶすとかでしょうか。あとはテンポがあがらないように時間を使っていたなと思い出しました。これわかるとマリノス強みを消せそうですね
>逆サイドで受けた選手が逆足だとゴールに向かってくる形が多くなる
重心がボールの移動方向に戻るのに時間かかるのを利用できれば相手を振り切りやすそうです。よくあんなにサイドチェンジが途中でカットされずにつながるなあと思います。