アウェー広島戦の勝利は初だったようだ。


プレビューでの広島の対策

・広島の右アウトサイドからゴール前にクロス、ドリブルでハーフレーンへ進入

はルーカスが左サイド(広島右アウトサイド)からゴール前のシャビエルにクロスを上げて、中に折り返したところ宮澤が決めるというので、被PA内進入傾向に近かったのではないかと感じた。


スタッツ

ほぼ互角に見える。

シュート数、走行距離はほぼ変わらず、スプリント回数は広島が14回ほど多い。

目立つのはコンサドーレのパス数、ボール保持率があがらず、今季平均54%に対して48.6%、パス本数も今季平均515.1本に対して355本。またパス成功率も68.2%と高くはない。

基本スタッツ

スプリント回数では川村、金子が30回を超えるスプリントで飛びぬけている。

走行距離・スプリント回数走行距離・スプリント回数

ゴール期待値では

コンサドーレがほぼ常に広島を上回っており、75分過ぎからの広島のシュートも耐えきった。

ゴール期待値

初期配置はどちらも3421

フォーメーション図フォーメーション図

パスソナー・パスネットワーク

広島はパスネットワークが前線まで見られるが、コンサドーレは少ない。金子からの逆サイドへのロングパスが多い。GK菅野は右へのパスが多く、左側へはロングキックが多いようだ。GK大迫は前方へのロングキックが多い。

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク

時間帯別パスネットワーク図時間帯別パスネットワーク図

右サイドハーフレーンからのPA内進入、右サイドからのPA内へのパスが見られる広島。

コンサドーレはセンターサークル付近でのエリア間パスが見られない。アタッキングサードではバイタルエリア(ゾーン14)からのペナルティエリアへのパスが見られ、中央からのパスが多かったようだが、サイドからのパスはみられない。ゴールキーパーから自陣のサイドへのパスが多く、相手陣内で押し込む展開にはならなかった。

エリア間パス図エリア間パス図

広島は相手陣内でのプレーが多いので、自陣のボールロストが少ないが、左サイドではディフェンシブサード付近でのボールロストが見られる。

コンサドーレは相手陣内中央でのボールロストが見られないが、自陣でのボールロストが見られ、相手のプレスによるビルドアップを破壊されていたのかもしれない。

ボールロスト位置ボールロスト位置


個人スタッツ

攻撃

満田のラストパス5、クロス4、シュート2は圧巻。得点をとった二人。

攻撃スタッツ - 満田 誠

攻撃スタッツ - 野津田 岳人攻撃スタッツ - 森島 司

守備ではブロックが多い中央の荒木と右の塩谷、左の佐々木は二人ほどは多くない

守備スタッツ - 佐々木 翔守備スタッツ - 荒木 隼人守備スタッツ - 塩谷 司

MFではこぼれ球奪取が多い

守備スタッツ - 野津田 岳人守備スタッツ - 川村 拓夢守備スタッツ - 野上 結貴

コンサドーレ

攻撃

得点をとった、興梠と宮澤

ラストパスの多いシャビエル、ルーカス、金子。シュートの多い青木

攻撃スタッツ - 興梠 慎三攻撃スタッツ - 宮澤 裕樹攻撃スタッツ - ガブリエル シャビエル攻撃スタッツ - ルーカス フェルナンデス攻撃スタッツ - 金子 拓郎攻撃スタッツ - 青木 亮太

守備

DFのスタッツの数が全体的に多い。菅のクリア7はかなり多い。

守備スタッツ - 田中 駿汰守備スタッツ - 菅 大輝守備スタッツ - 岡村 大八

ダブルボランチではブロック数が異なるが、クリアは高嶺が多い。

守備スタッツ - 高嶺 朋樹守備スタッツ - 宮澤 裕樹

攻撃だけでなく、守備でも貢献度が高い中盤の3選手

守備スタッツ - 青木 亮太守備スタッツ - 金子 拓郎守備スタッツ - ルーカス フェルナンデス

被枠内シュート7でシュートセーブが4と多い菅野はパスも多いが、ヒートマップではペナルティエリア内が多かったようだ。大迫はペナルティエリア外でのボールタッチの範囲が広いのでカバー範囲が広かったのかもしれない。

GKスタッツ - 大迫 敬介GKスタッツ - 菅野 孝憲GKスタッツ - 大谷 幸輝

ヒートマップ - 大迫 敬介ヒートマップ - 菅野 孝憲


ボールタッチ位置とヒートマップ

DFでは左の菅が自陣深く、右の田中駿汰のほうが高い位置にいて、岡村大八は左寄りで自陣をほぼカバー。

ダブルボランチの高嶺は左側、宮澤は右だけでなく左もカバーしており範囲が広い。

左側のルーカスと青木が低め、右のシャビエルと金子が高めの位置にいる。

興梠は左では低い位置にいるが、ペナルティエリア内でボールタッチが5回と最多。

各選手のヒートマップを合わせてみると全体的に左側が低く、右側が高い、右肩上がりの配置になっている。

ヒートマップ - 菅 大輝ヒートマップ - 岡村 大八ヒートマップ - 田中 駿汰ヒートマップ - 高嶺 朋樹ヒートマップ - 宮澤 裕樹

ヒートマップ - ルーカス フェルナンデスヒートマップ - 青木 亮太ヒートマップ - ガブリエル シャビエルヒートマップ - 金子 拓郎ヒートマップ - 興梠 慎三


北海道コンサドーレ札幌 2022マッチレポート | 10月29日 vs 広島 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2022&month=10&date=29 #footballlab

前半

相手陣内の特に右サイドの攻撃が多い広島

左サイドでのプレーが多いが、相手陣内では右サイドでのプレーが多いコンサドーレ

後半

自陣右サイドでのプレーが増えた広島

左サイドでのプレーが高い位置に増え、相手陣内でのプレーが増えたコンサドーレ

前半後半でプレー割合の変化が大きく見やすい

ゴール左側へのシュートが多い広島

スタッツで目立つのは

クリア数が多いコンサドーレ

30mライン進入が多いがペナルティエリア進入が少ない広島

ペナルティエリア進入が多いコンサドーレ


コンサドーレはペナルティエリア内への進入を阻止する守備をしていたようだ。