横浜FM7戦目。
今シーズン初めての大雨の中での試合となり、GKを含めたビルドアップを志向する両チームにとっては難しい試合となった。
試合を観ていない方はハイライトをご覧下さい。
結果は0-0の引き分け。
パス本数が合計で約400本と両チームの普段の姿からは想像だにしない試合となった。
目次
①意図した攻撃
②恵みの雨
③新たな可能性
④終わりに
①意図した攻撃
横浜FMは左ウイングで初スタメンとなった小池裕太を中心に序盤ペースを握る。
ビルドアップでもチームとして意図的に左サイドへボールを集めていたように思えた。
今までは仲川やエウベルといった右利きの選手を左ウイングに起用してきたのにも関わらず、どうして突然小池の起用に至ったのか。
おそらくは雨でピッチもスリッピーなことを考慮してのことである。
アーリークロスで手数をかけずに攻め、あわよくばゴール前で事故を起こそうというのを画策していたのであろう。
②恵みの雨
しかし次第に流れは鳥栖に傾いていく。
その大きな要因はピッチに水たまりができ始めたことである。
水たまりができ始めたのに応じて、鳥栖は普段の繋ぐスタイルを捨ててロングボール中心の攻撃を展開し始めた。
それに対して横浜FMはなかなか見切りをつけれず泥沼にはまっていく。
ボールの転がり方や止まり方が不規則なためリスクを避けて自然と中央での縦パスを減らし、いつも以上にサイド主体の攻撃となっていく。
さらには鳥栖の前線の選手による猛プレスを受けてサイドで簡単にボールをロストするシーンが多々見られた。
③新たな可能性
色々な意味で苦しい試合だったが、新しい発見もあった。
それは今シーズン初出場となったンダウターラである。
最終的には右ウイングとして出たこともあり右サイドに偏ったヒートマップになったが、交代直後はアンデルソンロペスとツインタワーをなすようなポジションをとっておりロングボールのターゲットの1つとなっていた。
横浜FMのウイングは仲川や宮市といったスピードスター、エウベルや樺山といったドリブラー、水沼や小池裕太といったクロサーなど様々なタイプがいる。
その中でフィジカルを活かしてサイドで起点を作れるンダウターラのようなタイプがいれば更に攻撃の可能性は広がるだろう。
④最後に
たしかに今節の天候・ピッチコンディションは確かに悪かった。
ただそれが元寇のように相手のストロングポイントを消す「神風」となったのか、はたまた特攻隊のように無作為にロングボールを放り込んで突っ込む「神風」となったのかは誰にも分からない。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2022/3/22 12:55
たしかに鳥栖のほうが割り切りが早かったというか、割り切り度が高かった気がします💡
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Takuto Murayama
2022/3/26 23:16
マリノスは開幕戦セットプレーから2失点しただけに冷や冷やしました笑
後半頭から垣田選手と小野選手を入れてきたところにも、感じるものがありました。
あれだけのピッチ状況だったので、
「ゴールが生まれるとしたらセットプレーかアクシデント的な感じかなぁ」
と思っていたのですが、両チームともそこで失点をしなかったのはさすが。
次回対戦ではより戦術的なゲームが見られることを期待しています🔥
ンダウターラ選手が通常のピッチでどんなプレーを見せてくれるかも楽しみですね✨
次回対戦は障害がない状態で戦術的な駆け引きを楽しみたいです