横浜FM3戦目。

開幕2連勝と好調な滑り出しを見せる中、いまだ勝利のない広島をニッパツに迎えた。


フォーメーション図フォーメーション図


試合を観ていない方はハイライトをご覧下さい。



結果は1-1の同点。

永戸が退場したものの、残り15分も攻めの姿勢を貫いて勝ち点1をもぎとった。


基本スタッツゴール期待値


目次

①苦労したプレス回避

②大きく改善された右サイド

③終わりに


①苦労したプレス回避


ゴール期待を見ても一目瞭然のように開始15分は広島のハイプレス⇒シュートカウンターのコンボに苦しんだ。

原因は渡辺・喜田の両ボランチのポジションの低さにある。



リアルタイム分析しながらポイントの1つとしても挙げたが、2ボランチが下がってくることで5-2-3の3の背後を見せることが出来なくなってしまう。

それがなくなるだけで相手は縦パスを入れられてからでも対応できるという余裕のもと、躊躇なくプレスに出れていたのである。



個人的には一森の初スタメンも大きく影響しているように感じた。

安定しないビルドアップに両ボランチが不安を覚えて、低い位置をとっていた精神的影響は否めない。

ファン内でも議論にはなっていたが、オビを外してまでスタメン抜擢は時期尚早か。


GKスタッツ - 一森 純


②大きく改善された右サイド


一方で右サイドの攻撃は前半途中から大きなストロングポイントとなっていた。

前節のブログでも触れていた右サイドの関係性が大きく改善され、スムーズに前進できるようになったのである。

その立役者は紛れもなく松原であった。


攻撃スタッツ - 松原 健


開幕2試合ではライン際でのプレーばかり目立ち、水沼やサイドに流れがちな喜田のプレーするスペースを潰していた。

しかし今節では、ビルドアップでも崩しでも臨機応変に中に入ることで井上にスペースと時間を与え続けたのである。まさに影の立役者である。


ヒートマップ - 松原 健ヒートマップ - 松原 健


また初スタメンの井上のプレースタイルも大きくプラスに働いた。

ライン際でドリブルを仕掛けるのに加えて、ポケットへの積極的なランニングで何度もPA侵入を図っていた。

ゴールには直結しなかったが確実に脅威を与えたし、この質が高まっていけばさらに一皮向けたマリノスの攻撃が見れるのは間違いないだろう。


攻撃スタッツ - 井上 健太ヒートマップ - 井上 健太


③終わりに


ハイプレスに苦しみ、その上抜群の働きを見せていた永戸が退場し、開幕3連勝とはいかなかった。

その中でもスタメンで新加入選手を2人入れ、右サイドも去年からスケールアップした関係性を見せることが出来たのは今後に向けての好材料であろう。