メンバー                 


【メンバー交代】

59分

上形 → 高

70分

岡田 → 中山

平原 → 岡野

(野瀬 RSH → LSH、中山 →RSH)

92分

野瀬 → 若谷


メンバーの入れ替えは1名。(IN 上形 OUT 伊東)

上形がスタメンに復帰した。

コアメンバーがある程度固まりつつある印象を受ける。


スタッツ                  


基本スタッツ


点差こそ1点だが、完成度の差を見せつけられた。

シュート数、パス成功数、ボール支配率の全てで上回られる厳しい数値が並んでいる。

北九州はボールを握ることができないのでピンチが度々訪れた上に、チャンスらしいチャンスをほとんど作ることができなかった。


ゴール期待値


期待値0.45は寂しい数値。せめて1以上は出せるようにしたい。

今治は攻撃機会の割に期待値はそれほど上がっていないので、北九州側はそれだけツボを押さえた守備ができていたということだと思う。

しかし、75分過ぎから怒涛の攻撃を受け89分に決壊することに。

どれだけ懸命にしのぎ続けてもどこかで限界が来ることが多いので、苦しい場面でこそ冷静にボールを握ることができるチームになっていきたい。


パスソナー・パスネットワーク


相手のストロングポイントである右サイドからの攻撃に苦慮したことで、岡田や乾は厳しい状況に追い込まれていた。すると右サイドで攻撃の形を作っても、逆サイドや中央に選手がいないため野瀬が単独でゴールに迫っていくしか選択肢がなかった。

平原が下がることでボールは回るが、それでは中央の枚数が減るのでゴール前での迫力がなくなる。

もっと中盤やSBの押し上げが必要であり、攻撃に厚みを作りたい。


試合の流れ                    


両者ともに要所を押さえた守備でチャンスを与えずなかなかゴールに迫ることができない。惜しいシーンは今治のコーナーキックからポスト直撃のヘディングシュートがあったくらいで、展開が大きく動くことなく前半を終了した。

後半に入ると北九州がチャンスを作る。前半は押し込まれていた左サイドが盛り返し、岡田が2本惜しいシュートを放つが得点に結びつかない。

すると、ボールを握る今治がジワジワと北九州ゴールに迫る。北九州は76分にコーナーキックからピンチを迎えるが、全員で身体を張った守備を見せ乗り切った。

83分にもゴール正面でフリーキックを与えてしまうが、加藤がしっかりとセーブした。

このまま引き分けかと思われた88分。今治の左サイドからクロスを上げられ、乾が頭で触るもクリアしきれず下口選手にヘディングで決められてしまう。

北九州も追いつくべく最後の攻撃に出るが、時間が足りずタイムアップ。

昨シーズンによく見られた試合終了間際に失点する悪癖を見せ、連敗となってしまった。


良かった点                   


守備の立て直しはできた


右サイドからの攻撃を繰り返す今治に対して、しっかり取り所を設定した守備ができていたと思う。

右サイド深くに侵入される分にはOKで、クロス対応をしっかりすること。

ペナ幅に侵入された際にはしっかりプレスをかけて自由にさせない形がとれていた。

理想としては、中盤サイドで奪うという狙いだったのではないだろうか。

結局最後に失点してしまうのだが、それは相手に攻撃機会を与えすぎたことが一番の問題なので、もっとこちらの攻撃機会を増やし守備機会を減らしていく必要があると考える。


良くなかった点                 


攻め手を欠く攻撃陣



兎にも角にも攻め手を欠いた。前線4人でシュート数3、枠内シュート数1は寂しい。

ひたすらハブ役に徹する平原はともかくとして、残り3人がもっとシュートを撃たなければいけない。

もちろんこれは前線だけの問題ではなく、中盤の押し上げが足らないことに起因していると感じている。リスク管理も必要なのでバランスは難しいだろうが、井澤と高吉がもう少し中央の高い位置に陣取れる時間が長くなるようにしたい。



岡田と野瀬が攻撃時に少し中へ入り、アウトサイドをSBが上がり押し込む形が理想的なのだが、野瀬があまり中へ入れていないように見える。

割と何でもやってしまうタイプなので、走力がある坂本にもう少し任せてフィニッシュに注力しても良いかもしれない。


順位表                    


今シーズン初の連敗で14位に後退した。

上位は団子状態なのでまだ巻き返しはきくが、まずは連敗をストップしたい。


次節の対戦相手                



アウェイで八戸と対戦。昨年の「風に翻弄された」というコメントが記憶に新しい。

八戸は2連勝中と勢いがあるので、勢いに飲まれないようにしたい。

セットプレーでの得点が多いようなので、マークを外されないようにしっかりと全員で守りたい。



ハーフレーンを使わず、両アウトサイドとセンターの3方向からシンプルな攻撃を仕掛けて来ることが多い模様。

センターから長めのパスをPA内に送り込みチャンスを作ることもあるようなので、これまで二度あったスルーパスからの失点には注意したい。



失点数の割にはPA内に侵入される数が多く感じる。満遍なく攻められているが、強いて言うなら右サイドの守備に難ありか。

北九州としては岡田を活かす方策を考えると躍動するかもしれない。

両サイドともにクロスを入れられている数が多いので、坂本・乾の両SBの攻撃参加も大事になりそうだ。


感想                          


残念な結末となってしまったが、今治の完成度はとても高かったのでよく頑張ったと思う。

こういう試合でも悪いなりに勝ち点をしぶとく拾えるようになってほしいが、それにはもう少し時間がかかりそうだ。

結果よりも気になるのが、招集メンバーがあまり変わらないことだ。コンディションなどが考慮されての選出なのだと思うが、未成熟なチームでここまで動かないものかと驚いている。

うまくいっているチームならむやみに動かさないことは鉄則なので理解できるが、今は表向きそういう風には見えない。田坂監督がどうジャッジをしているのかが気になるところだ。

次節はアウェイだが、なんとか連敗ストップしてほしいと思う。



引用元 

ギラヴァンツ北九州公式Twitter

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