今治さんは前節相模原戦。18時KO時27.9℃で前半に飲水タイムが設定され、水曜日に山形で天皇杯を戦った相模原さんにとっては厳しいコンディションながら積極的にプレスをかけ、今治さんはロングボールが多くなりセカンドボールも拾えずリズムが掴めなかったが、40分にフランスでの代表活動から帰ってきたDF梅木選手のロングスローのこぼれ球をMF近藤高虎選手がPA外からミドルシュートを突き刺し先制。
後半早々GKからボールを受け取ったCB福森選手のパスがずれ、足首のケガの藤沼選手に代わったFW高木選手のシュートで同点となったが、コンディションの影響か相模原さんの強度が少しずつ落ち今治さんのペースに。62分に相模原さんのクリアボールがMF新井選手の左足に当たり中央にこぼれた所を近藤選手がミドルシュート、相模原DFがブロックするもそのボールが近藤選手に当たりゴール前にいたマルクスヴィニシウスの元へ。左足で落ち着いて決め追加点。その後はFW瀬沼選手やCB水口選手を前線に置きロングボールで攻める相模原さんの攻撃にCB白井選手を入れて対応し、3節沼津戦以来の3ヶ月ぶりのホームでの勝利をなんとか掴んだ。
今治さんは開幕4連勝スタートを飾ったものの、そこからの4戦勝ち無しや、GWから続いたリーグ戦4連敗に加え天皇杯でJFL三重さんに敗れるなど安定感に欠ける前半戦となった。
開幕からは4バックをメインにしていたが相模原戦では3バックで臨み、試合後に服部監督がこれからはこの形がスタイルになると話している事から、岩手戦も3バックにして守備の安定を図りたいものと思われる。
今治の攻撃の中心といえばマルクスヴィニシウス。強烈な左足は言わずもがな、今シーズンは空中戦勝利数とデュエル勝利数でもリーグ1位。J3リーグでは規格外の存在である。
思えば1年前の6月のいわスタ。マルクスヴィニシウスと対峙したJリーグデビューのCBが無我夢中でデュエルし試合に勝利した光景が思い出される。
強烈な個を持つ今治さんの中で、いまや欠かせないキャストとなった帝京高卒のルーキーコンビ。
今月のU19の活動に呼ばれたDF梅木選手。ロングスローを持ちスピード豊富に右サイドを駆け上がる。
アンダー代表歴があり、初スタメンでJ初ゴールを決めた横山選手。推進力のあるドリブルと積極的なシュートが持ち味だ。
神野体制初勝利となった前節。幸運もあったが内容でも上回り8試合ぶりの勝ち点3を得た。
今治さんの出方を見てからだが、3バックならば前節長野戦と同じ構図。アンカーが浮く形で今治さんのトップが背中で消す作業があるが、1トップが阪野選手だと深川選手も少し苦労するだろう。個の能力の高い今治さんとのデュエル勝負を減らすには保持の時間が必要であり、ビルドアップの安定を保つ為には深川選手がいかにボールを受けられるかが重要である。
今週は水曜日にも試合を控える1週間。今治戦の重要度は高く、初の連勝といきたい所。梅雨入り間近の蒸し暑さが予想されるナイトゲーム、神野監督が示してきた組織力が試される。
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