はじめまして。onoです。


9月13日(日)にミクニワールドスタジアム北九州で行われたギラヴァンツ北九州v.アルビレックス新潟の一戦を振り返ります。試合から1ヵ月以上が経過した今だからこその雑感です。


得点memo

・11' 福森 健太(北九州) 直接FK。Jリーグ初ゴール

・49' 野口 航(北九州) クロスボールに頭で合わせる。Jリーグ初ゴール

・54' ファビオ(新潟) 新潟での最後のゴールに

北九州の両サイドバックがそれぞれJリーグ初ゴール。一方、新潟のファビオ選手にとっては結果的に新潟での最後のゴールに。4日後の9月17日(木)には例の事件が発生し、10月19日(月)には契約解除が発表されています。


ビルドアップの詰まり…

今季、北九州の試合はこの試合と10月4日(日)のJ2第24節v.アビスパ福岡を視聴。新潟の試合は第19節までの全試合を視聴しています。北九州はクラブ記録の9連勝が止まり、新潟に勝って2連勝。きっと、研究が進み、変化を迫られている中であろうかと思いますが、それでもテンポが良い、スムーズである、スピーディーである、といった言葉が当てはまります(抽象的な言い回しばかりですが…)。加藤弘堅選手が最終ラインの位置まで下がるのですが、新潟のように押し込まれている印象は受けません。現に、自陣のペナルティエリア内でのボールタッチはなかったようです。

ヒートマップ - 加藤 弘堅


一方、新潟はシーズンの序盤は、ゴンサロゴンザレス選手や秋山裕紀選手(アスルクラロ沼津に期限付き移籍)らボランチの選手が最終ラインに下がってのビルドアップを行っていましたが、次第に方針を転換してきているようです。彼らの出場機会が減り、島田譲選手やシーズン途中に加入した福田晃斗選手や中島元彦選手(この試合では右サイドで出場)ら機動力や推進力のある選手が重用されています。しかしながら、自陣のゴール付近でのらりくらりとパスを回している時間こそ短くなった印象ですが、ビルドアップの詰まりはいまだ解消されておらず、何より今季の順位変動を見ると成績の向上には結びついておりません。

加藤選手との比較としてフル出場した福田選手のヒートマップを載せておきます。自陣ペナルティエリア内でのボールタッチはおそらく後半のもの。解説の方は「北九州を引き込んでいる」とおっしゃっておりましたが、わたしは押し込まれて苦しくなっている向きが強いように見えました…。

ヒートマップ - 福田 晃斗


新潟はまだまだ模索の最中。北九州も第21節からは未勝利が続いており、逆転での昇格に向けては前述したように変化が必要なのでしょう。10月28日(水)にはジュビロ磐田から針谷岳晃選手が期限付き移籍で加入。変化への意思の表れと受け取りました。両者は11月8日(日)に再戦。今度はどのような結末を迎えるでしょうか。